「言葉が紡いだニッポンの批評空間」


*2015/03/30追記:この対談は『週刊読書人』2015年04月17日号に掲載される予定です。


2015年3月27日19時から東京堂書店にて、「言葉が紡いだニッポンの批評空間」というタイトルで新著『批評メディア論』(岩波書店)を刊行された大澤聡さんとお話しします。


大澤聡さんの『批評メディア論』は、戦前日本の言論を材料に、その環境やメカニズムを精密に解析してみせた大変刺激的な本です。内容はもちろんのこと、独特の文体の面白さもあって、読者を思考や読書へ誘います(これについても対談で分析したいと思います)。


対談では、同書の読み解きを中心に、なにをどうしたら、同書のようなものの見方や読み方、書き方ができるのかという謎(メイキング)にも迫りたいと念じております。ものを読むこと、書くことにご関心のある方にも楽しんでいただける場にしたいと思います。


また、批評という営みを『文体の科学』でも少し論じたような広がりのなかで眺めてみたいと思います。古今東西の批評的な営みのなかに『批評メディア論』が描き出した戦前日本の批評のあり方を置いてみると、なにが見えるか。そんなことも議論できたらと考えています。


同書は、過去の痕跡について書いた本ですが、実はそのまま現在の状況を捉えるための得難く強力なレンズとしても機能します。対談では、そのあたりのことも含めて、硬軟とりまぜてお話しします。質疑の時間も設けますので、大澤さんに訊いてみたいことがある方も遊びにいらしていただければ幸いです。


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