2021年、書き物方面の抱負

1年間連載してきた『数学セミナー』(日本評論社)の「これが示したいことだった」は、近日発売される号で最終回を迎える。

今度で連載42回目となる「マルジナリアでつかまえて」(『本の雑誌』)は、第1回から第25回をまとめて本にしたことを考えると、あと8回で区切りのよい50回。材料はいくらでもあるテーマだから、その気になればいつまでも続けられるのだけれど、そろそろいったんお休みしてもよいかもしれないと思ったりもしているところ。

その本の雑誌社のウェブで「世界の文芸誌から」という連載を始めて第1回を書いておきながら、第2回以降を続けていなかった。これは進めてゆくつもり。

『芸術新潮』(新潮社)の連載「図書館を建てる、図書館で暮らす」は、第8回、9回と書いて、2月に刊行される号に第10回を書いて、私の担当パートは一段落。

目下は、さる方面からご提案いただいて、新しい連載の準備をしている。

 

吉川浩満くんとの共著『人文的、あまりに人文的』(本の雑誌社)も刊行できたので、次の本に進もう。

『私家版文法小史』は、何度か書いてみたものの、文法を語る文体を開発しあぐねて足踏みしつつ、どうしたらよいかを思案中。『科学の文体』は、少しずつ書き進めている。これは調べ物も厖大だが、完成したら面白い本になると思う。

翻訳『時間のカルトグラフィ』(吉川くんと共訳)をそろそろ仕上げたい。その他のお約束している本も、順次書き進める所存。お声かけいただいたまま、企画をまとめきれていないものについても、よいアイデアが浮かべば進めたい。

遅ればせながら、2021年の執筆方面の抱負でした。がんばります。