『アイドルマスター』について――2.5次元的な造形美

『BRUTUS』2021年3月1日号(マガジンハウス)は「アイドルマスター」を特集しています。

同特集中の「アイマス構造分析。なぜハマる? なぜ続く?」というコーナーで、僭越ながら「2.5次元的な造形美。」という話をしています。取材・構成は、鳥澤光さんです。

『アイドルマスター』に登場するアイドルたちは、セル画タッチで表現されています。他方で、実際にはそれを、三次元グラフィクス(3DCG)として表示して生成して動かしています。

3DCGは、物理計算で光や影を自動生成するところにメリットがあります。これが2DCGだと、昔のセル画アニメのように、動きの分だけ人が絵を描いておく必要があるところ、3DCGはコンピュータによって自動生成できるのですね。

しかし、物理計算による陰影処理は、そのまま反映するとリアルなものになってしまい、セル画風になりません。そこで、一工夫(というかn工夫)を加えて、3DCGなのに2DCGに見えるような処理を行っているのでした。

ややこしいついでに言えば、私たちが目下使っているコンピュータの画面は平面です。つまり、3DCGといっても、平面に対して疑似的に三次元の映像を投影したもので、結果的に私たちは、2DCGとして目にしています。

といった仕組みについて少々概説しております。

詳しい目次はリンク先でどうぞ。

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