2023年6月16日に、長岡造形大学の「視覚デザイン特別講義」でゲスト講義を担当しました。4・5限の2コマで、Zoomを使ったオンライン開催です。この特別講義は、一般の方も受講できる設定でした(要事前予約)。
上記は同大学の告知ページから。
講義概要と画像をとリクエストを頂戴して、ゲーム画面を出すのはいろいろ面倒かもしれないと思って、イラストを描いたのでした。
講義では「Xをするとき何が起きているのか」という問いかけから出発して、まずは「本を読むときに何が起きているのか」について、具体的に写真を使って検討してみました。書棚を眺め、1冊を手にとり、ページを繰るという動作を具体的に眺めながら観察するわけです。
同じようにして、上記の文庫本と同じ本の電子書籍(iPadのKindle版)を使って、アプリの起動から電子書籍の閲覧まで、どのような動作が行われているかを具体的に眺めてみました。
両者は、同じ「本を読む」という言葉で表される行為ですが、具体的に比べると、まるでちがう経験であることが分かります。
以上のウォーミングアップを通じて、「Xをするときに何が起きているのか」ということを見る目をつくった上で、「ゲームで遊ぶときに何が起きているのか」を、いくつかの具体例を使って検討したのでした。
「ユーザー体験(UX)」という言葉で簡単に済ませてしまいがちなことについて、どこまでも具体的に検討するという実験のような内容です。
長岡造形大学でのゲスト講義は、これで3回目でした。