アテネ・フランセの「ストローブ=ユイレの軌跡 1962-2000」で次の二作品を観る。



『黒い罪』(Schwarze Sünde)(1988, 40min)


フリードリヒ・ヘルダーリン(1770-1843)による未完の悲劇「エンペドクレスの死」第三稿を映画化したもの。ストローブ=ユイレにはこのほかに、同作品の第一稿に基づいた「エンペドクレスの死――あるいは、おまえたちに大地の緑が新たな輝きを見せる時」という映画(1986, 132min-127min)がある。ヘルダーリンの同作品はいずれも、ヘルダーリン全集第3巻』河出書房新社)に収録されている。エンペドクレスが気になる向きは、ソクラテス以前哲学者断片集 第II分冊』岩波書店)を参照されたい(同書の詳細は以下の場所にまとめました)。


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