★トマス・ケイヒル『ギリシア人が来た道』(森夏樹訳、青土社、2005/02、amazon.co.jp)#0347*
 Thomas Cahill, SAILING THE WINE-DARK SEA: Why the Greeks Matter (Nan A. Talese / Doubleday, 2003)


トマス・ケイヒル(Thomas Cahill, )氏が手がけるシリーズ「歴史の要」(The Hinges of History)(全7巻の予定)の最新刊。


西欧の歴史を、「時代から時代の推移の過程」(=要)に着目して、ある時代がつづく時代になにを「贈り物」(gift)として遺したのか? という観点から歴史を記述しようという試みで、第4巻となる本書では古代ギリシアを俎上にのぼせている。

・1 戦士——戦い方について
・2 さすらい人——感じ方について
・3 詩人——酒宴の開き方について
・4 政治家と劇作家——治め方について
・5 哲学者——考え方について
・6 芸術家——見方について
・7 ギリシア人が向かっていった道——グレコ・ローマ世界とユダヤキリスト教世界の邂逅
・原注
・参考文献
・ギリシア年表
・ギリシア小辞典
・謝辞
・訳者あとがき
・索引


「歴史の要」シリーズの既刊は下記のとおり。



How the Irish Saved Civilization (Nan A. Talese / Doubleday, 1995)
 『聖者と学僧の島——文明の灯を守ったアイルランド(森夏樹訳、青土社、1997/04、amazon.co.jp


The Gifts of the Jews (Nan A. Talese / Doubleday, 1998)
 ユダヤ人の贈り物——文明をつくりだした砂漠の遊牧民族』(関口篤訳、青土社、1999/01、amazon.co.jp


Desire of the Everlasting Hills (Nan A. Talese / Doubleday, 1999)


Sailing the Wine-Dark Sea: Why the Greeks Matter (Nan A. Talese / Doubleday, 2003)
 『ギリシア人が来た道』(森夏樹訳、青土社、2005/02、amazon.co.jp


ただし、『聖者と学僧の島』の邦訳では、著者名が「カヒル」となっているので探す場合は注意されたい。


⇒Thomas Cahill The Official Web Site
 http://www.randomhouse.com/features/cahill/
 ケイヒルの公式サイト


青土社
 http://www.seidosha.co.jp/index.html


⇒Nan A. Talese
 http://www.randomhouse.com/nanatalese/