★『InterCommunication』 No.54、Autumn 2005(NTT出版)
閉館が取りざたされているICCは、その後どうなっているのかわかりませんが、機関誌『InterCommunication』は、次号の予告(11月27日)も掲載されています。本号の特集は「戦後60年 戦争と平和のメディア——歴史・記憶・表象の動態」。
・「戦争の視線——第一次・第二次世界大戦の戦争プロパガンダ資料」
・西谷修+港千尋+吉見俊哉「戦争プロパガンダと記憶——ポスターからデジタル・アーカイヴまで」*1
・土屋誠一「世界の一望という神話——「Google Earth」とスキャンされる世界」
・「記憶の空間1 ダニエル・リベスキンド「ユダヤ博物館」」(写真=下田泰也)
・大澤真幸+佐藤卓巳「〈八月十五日〉の連続と断絶——「記念日」と歴史認識」
・「記憶の空間2 ピーター・アイゼンマン「ホロコースト・メモリアル」」(写真=下田泰也)
・安藤礼二「イデアの戦争——イラン革命から第二次世界大戦へ」
特集のほかには、目下ICCで開催中の「ローリー・アンダーソン「時間の記録」展」関連の記事、ドミニク・パイーニ氏による「ゴダール、愚かな〔イデイオット〕人物たち」(坂本安美訳)、北田暁大氏、青山真治氏、後藤繁雄氏、坂本龍一氏、藤幡正樹氏の連載など。
堀潤之氏、蓮實重彦氏、渡邊守章氏、太田佳代子氏、稲葉振一郎氏、田中純氏の連載は休載。
⇒NTT出版
http://www.nttpub.co.jp/
*1:どうでもよろしいことですが、17ページに掲載されているお三方の写真がみな似たポーズをとっているのがちょっとおもしろかったです。