東京ネットウエイブで4コマ講義。ゲームプロジェクト、卒業制作指導(2コマ)、数学。
制作指導は、学生による開発チームの制作物を見ながら、そのつど指示や疑問を提示するスタイルです。ゲームプロジェクト、数学も、一方的に講義をするのではなく、講義に加えて学生たちが手と頭を動かすやり方で進めています。その際は、適切な知識を伝える前に、まずは自分たちで試行錯誤することを重視するようにしています。
というのも、特に数学はその典型なのですが、どれだけ丁寧に解説をしたとしても、「教わる」という姿勢で聞いているだけだと、実際にはなかなか使えるようにならないいのです。そこで、ゲームを題材とした「お題」を出し、関連する数学の発想を少し説明した後で、「このゲームのこの部分、自分がつくることになったら、どういうプログラムを書くかを考えて、まずは自然言語で書いてみよう」という具合にやっています。はじめは個人こじんで考えてから、次にそれを2-3人のグループで検討し、最後に発表・説明して、他のグループの考えたことと比較する、というやり方です。ああでもない、こうでもないと考えて、いろいろな可能性を探ってみることが、回りまわっていざ未知のモンダイに遭遇したときに力となるのではないか、と思います。
目下は、タイトーの名作『Qix』を題材にしています。いま遊んでもちゃんと面白い優れたゲームデザインの一つ。
⇒Free Web Arcade > Qix
http://www.freewebarcade.com/game/qix/
ネット上で遊べるヴァージョン。