4月上旬につかだま書房から刊行予定の後藤明生『引揚小説三部作』に「解説」を寄稿しました。
同書は、植民地時代の朝鮮で生まれ、敗戦とともに日本へ引き揚げた経験をもつ後藤明生が、失われた故郷とその記憶を巡って書いた三つの小説「夢かたり」「行き帰り」「嘘のような日常」を一冊にしたものです。
解説では、この三部作がどのような文体と方法で書かれているかという点に着目して、それを読む醍醐味を論じております。ブックデザインは、ミルキィ・イソベさん。
4月上旬発売予定の後藤明生『引揚小説三部作』の装丁はこんな感じ(束見本に色校を巻きました)。「夢かたり」「行き帰り」「噓のような日常」を収録。巻末解説は山本貴光さん!上製角背・糸かがり綴じ函入で、堂々の544ページ!こんな時代だから読んで欲しい、引揚者たちの日本に対する複雑な想い―― pic.twitter.com/M1BYne7ATD
— ツカダマスヒロ@つかだま書房 (@TsukadaMasuhiro) 2018年2月28日
なお、つかだま書房では、同書に先立って何冊かの後藤明生作品を刊行しています。
・『アミダクジ式ゴトウメイセイ【対談篇】』
・『アミダクジ式ゴトウメイセイ【座談篇】』
・『壁の中』
また刊行が近づいたらお知らせいたします。