岡山県にある国立療養所長島愛生園の神谷書庫にお邪魔してきました。
同書庫では、ハンセン病にかんする文献を収集・公開しています。近年、神谷美恵子の蔵書の一部が収められ、洋書と和書に分けて置かれていました。
かねてより神谷美恵子が本に書き込みをしながら読む人であると聞いていたこともあり、実物を拝見したいと、本の雑誌社のTさん、写真家のNさんとともに取材で訪れたのでした。
特にフランス語の本を中心として、精読した本には隅から隅まで様々な書き込みがあり、神谷美恵子が本を使い倒していた痕跡が残っておりました。これまで、それなりにいろいろなマルジナリアを目にしてきましたが、神谷美恵子のマルジナリアはもっとも多様なものでした。
これについては、目下準備中の『マルジナリアでつかまえて』続編でお目にかけたいと思います。請うご期待。