アクションポイント制を導入?

単に仕事の量が増えているのか、夏に罹患した新型コロナウイルス感染症の後遺症(long-covid)なのか分からないのだけれど、このところ複数の仕事の予定を調整してこなすということが、以前にもまして苦手になっているような気がしている。

一つには、仕事の予定を決める際、空いていそうに思えるとわりとホイホイ引き受けてしまうことにありそうだ。

というので、スケジューラーに仕事の予定を記入する際、それぞれの仕事内容に応じて必要なAP(アクションポイント)を設定してみてはどうかと空想している。

これはゲームでよくある仕組みだ。APには上限があり、なにか行動するつど、その行動に必要なAPを使う。だから、なにかするたびAPは減ってゆき、これがゼロになったり、やりたい行動に必要な量に足りない場合、行動できないというわけである。要するに、一定時間内にとれる行動を制限する仕組み。APは「寝る」とか一定期間が過ぎると回復するようになっている。

現実の仕事は、そんなふうに一律に必要なAPを数値化できるものではない。

とはいえ、なにも目安がないまま、空いている時間に仕事を詰め込んでいてはどうにもならない。単なるモノサシみたいなものとして、APシステムを導入してみたらどうなるか。

例えば、大学の講義1コマは100AP、自宅から大学までの移動は10AP、4千字の原稿は50AP、2時間の講演会は120APとかいって、適当に割り振る。

そして、スケジュールに仕事を入れるたび、APを併記する。1日あたりのAP上限を例えば200とする(ただし前夜に十分な睡眠をとった場合)。仕事の予定を入れるたび、当日のAPが減っていき、0を割るような仕事はそれ以上入れられないようにする。

こうしておくと、何月何日の何時から打ち合わせとか、いついつ締切の何文字の原稿とか、予定を入れるたび、当日の残りAPが分かり、「それ以上は無理っすね」という状態を検出しやすくなる。

また、試していくうちに「やっぱり大学の講義1コマは300APにしよう」とか「難易度の高い原稿は150APとしよう」といった調整も必要になるだろう。

いやいや、そんなことはAPなんて設定せずとも自分で管理しなさいよ、とおっしゃる向きもあるかもしれない。もちろんそうできる人はそうするのが早い。

冒頭でも触れたように私はなんだかそういうことがしづらく感じているところ。そこで機械的でもよいので目安を設けてはどうかしら、と思うのだった。

ものは試しにやってみようと思う。