ナツクサヤ ツハモノドモガ ユメノアト

このところ、やるべき仕事(To do list)をデジタル環境で管理していたのですが、量と種類が多くなり、どうにも把握できなくなって参りました。

というのは、コンピュータとタスク管理ソフトの組み合わせはたいそう便利な一方で、そうしたデータを確認するには、装置を起動して画面に表示する必要があるわけです。

お前はなにを言ってるんだとお思いかもしれませんが、わたくしのようなズボラな者にとっては、その一手間が厄介です。また、いまひとつ仕事の物量が迫力をもって迫ってきません。

そこで、昔、ゲーム会社でやっていたように、ともかくやるべき仕事をポストイットに書いて壁に貼るという手を使おうと思い立ちました。これなら仕事机に座るたび、残る仕事がイヤでも目に入ります。

それだ! というので文具店で大きめの付箋紙を探しました。

いつも憎からず思っているミドリカンパニーの「MD付せん紙(A7)無罫」(80枚入り)を手に入れて、書くべき本や原稿、翻訳すべき本、つくるべき企画書、対談やインタヴューの準備について、どんどん書き出しました。

ほらみろ、これならどれだけ終わっていない仕事があるのか一目瞭然。いかな怠惰なわたくしといえども、毎日これを目にすれば、否応なくどしどし仕事をせんければなるまいて。われながらいいアイディアじゃ。くほほ。と、町田康の小説風にひとりほくそ笑んでおりました。

ところが。

いざ付箋紙を壁に貼ってみるとどうでしょう。

はじめは40枚ほどの付箋が壁を覆って、なかなかの壮観だったのですが(それでいいのか)、ほどなく1枚、また1枚とはらはら落ちるではありませんか。

「ああ、この最後の1枚が落ちたとき……」と、ついオー・ヘンリーの短篇小説かなにかを思い出すわけですが、なんのことはない。付箋紙のノリと、壁の材質の折り合いが悪いだけのことでした。(そんなの貼る前に分かれよ)

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(だいぶ落ちてしまった後で、まだ残っているツワモノドモ)

 

というわけで、もうちょっと考えなければなりません。

あ、いえ、付箋紙が自然と落ちた仕事はやらないとかそういう意味ではありませんので、ご安心ください。