2005-01-01から1ヶ月間の記事一覧

出先で携帯していた本を読み終えてしまい(って繰り返し読めばいいのですが)、手持ち無沙汰だというので本を補充すべく書店にはいる昼下がり。 ★ラブレー『ガルガンチュアとパンタグリュエル1――ガルガンチュア』(宮下士朗訳、ちくま文庫ら5-1、筑摩書房、a…

買書未遂の記録

青山ブックセンター表参道店へ赴くと、洋書のバーゲンセールスが開催されている。芸術関連(絵画・建築・写真、そして若干の映画書)の書物、インテリア書、児童書を中心としたバーゲン。ペーパーバックスもいくらかある(ジョイスの『ダブリン市民』が平積…

★『田原桂一――光の彫刻』(ディーウォーカー、2004/12、amazon.co.jp)【図録】#0034 上記展覧会に際して編集された図録。作品の写真のほか、 ・横江文憲「眩惑する光、眩惑させる光」 ・ジャン=リュック・モンテロッソ「光を哲学する彫刻家」 といったテキ…

光の彫刻

★「田原桂一――光の彫刻」@東京都庭園美術館 目黒の庭園美術館で開催されている美術作家・田原桂一(たはら・けいいち, 1951- )の個展に足を運ぶ。ガラス、石灰岩、アルミ、布といった素材のうえに印画された写真は、印画紙へのプリントとは異なって、それ…

★『スパイダーマン2』 #つづく ・全体的にはそつなくつくられたプロット。 ・私生活(学業・アルバイト)と公務(スパイダーマンとしての活動)のあいだでゆれるピーター。 ・そこはかとないお説教くささはなにか?

★天野郁夫『学歴の社会史――教育と日本の近代』(平凡社ライブラリー526、平凡社、2005/01、amazon.co.jp)#0017 1992年11月に新潮選書の一冊として刊行された本の新装版。明治時代をつうじて、どのようにして学歴の社会が形成されてきたかを多面的に検証する…

★ガヤトリ・C.スピヴァク『デリダ論――『グラマトロジーについて』英訳版序文』(田尻芳樹訳、平凡社ライブラリー524、平凡社、2005/01、amazon.co.jp)#0016 Gayatri C.Spivak, Translator's Preface extracted from Of Grammatology ガヤトリ・C.スピヴァク…

★曽根幸子+滝本誠+編集部編『アート系映画徹底攻略』(CineLesson2、フィルムアート社、1998/05、amazon.co.jp)#0015 書名にいささかの気恥ずかしさを感じないわけではないけれど、こういうカタログ的な本は何種類あってもいいと思う。って誰に向かってエ…

★『植草甚一スクラップ・ブック7――J・Jおじさんの千夜一夜物語』(晶文社、2004/12、amazon.co.jp)#0012 ★『植草甚一スクラップ・ブック8――江戸川乱歩と私』(晶文社、2004/12、amazon.co.jp)#0013 ★『植草甚一スクラップ・ブック23――コーヒー一杯のジャズ…

★殿山泰司『JAMJAM日記』(ちくま文庫と10-3、筑摩書房、1996/02、amazon.co.jp)#0009 ★殿山泰司『三文役者のニッポンひとり旅』(ちくま文庫と10-4、筑摩書房、2000/02、amazon.co.jp)#0010 ★殿山泰司『三文役者の無責任方言録』(ちくま文庫と10-5、筑摩…

★筒井清忠編『新しい教養を拓く――文明の違いを超えて』(岩波ブックレットNO.483、1999/07、amazon.co.jp)#0008 専門が異なる各分野のひとびとによる教養論。 中務哲郎「古代ギリシアの教養――教育・自由・民主政」 川合康三「中国の士大夫と古典的教養」 間…

★冨原眞弓『ヴェーユ』(Century Books人と思想107、清水書院、1992/04、amazon.co.jp)#0007 シモーヌ・ヴェーユ(Simone Weil, 1909-1943)の評伝。生涯の出来事を追いながら、随所に著作や書簡からの引用をはさんであり読みやすい。著者の冨原眞弓は、ヴ…

今日明日読む本に困っているわけではない愚生であるのだが、どういうわけか通りを歩いていると、知らぬ間に書物たちが風呂敷に這入ってくるんである。向こうから来るものはしかたがない。来るものは拒まず、去るものは追わず。 書店にて、NHK BOOKSの棚を眺…

ピーター・ゲイ(Gay, Peter, 1923- ) 1923年、ベルリンに生まれる。ユダヤ人迫害を逃れて、1941年にアメリカ合衆国へ渡る。コロンビア大学大学院でフランツ・ノイマンに学び博士号取得。コロンビア大学を経てイエール大学教授(比較思想史)。ニューヨーク…

★『マルセル・デュシャンと20世紀美術』【図録】#0004 参観ついでに同展覧会の図録を手にする。 #つづく ★ピーター・ゲイ『快楽戦争――ブルジョワジーの経験』(富山太佳夫+三宅敦子+田中裕介+辻健一訳、青土社、2001/10、amazon.co.jp)#0005 Peter Gay,…

★「マルセル・デュシャンと20世紀美術――芸術が裸になった、その後で」@横浜美術館 国立国際美術館(大阪中之島)開館記念として2004年11月03日-2004年12月19日まで開催された国内ひさびさのデュシャン展。デュシャンの作品約70点と、デュシャンに触発されて…

☆李静和『求めの政治学』(岩波書店) ☆河島英昭『イタリア・ユダヤ人の風景』(岩波書店) ☆宇野邦一『破局と渦の考察』(岩波書店)

古代哲学の専門家ジュリア・アナスの簡単な書誌をば。 ■1976 ★Aristotle's Metaphysics Books M and N(Oxford University Press)【翻訳】 ■1981 ★An Introduction to Plato's Republic(Oxford University Press) ■1985 ★The Modes of Scepticism: Ancient Te…

『マルクス・コレクション』

今月(2005年01月)、筑摩書房から刊行がはじまる『マルクス・コレクション』(全7巻)の構成は以下のとおり。 ☆第1巻 「デモクリトスとエピクロスの自然哲学の差異」 『ヘーゲル法哲学批判 序説』 『ユダヤ人問題によせて』 『経済学・哲学草稿』 ☆第2巻 『…

2005年最初の買書は去年の落穂ひろいから。 ★ジュリア・アナス『1冊でわかる古代哲学』(瀬口昌久訳、内山勝利解説、1冊でわかる、岩波書店、2004/09、amazon.co.jp)#0001 Julia Annas, ANCIENT PHILOSOPHY:A Very Short Introduction(Postmodern Encounter…