2005-01-01から1ヶ月間の記事一覧

★大澤真幸『現実の向こう』(春秋社、2005/01、amazon.co.jp)#0069 2004年に神田三省堂で行った二回の講演にもとづく講義録に書き下ろしを一章加えた本。目次は以下のとおり。 第一章 平和憲法の倫理 1.問題状況 2.憲法と安全保障 3.二つの提案 4.民主主義…

★田中純一郎『活動写真がやってきた』(中公文庫、中央公論社、1985/08)#0068 映画史研究家・田中純一郎による、活動写真舶来から太平洋戦争期までの日本映画史を語る一冊。親本は、『日本映画史発掘』(冬樹社、1980/04)の改稿・改題版。 ⇒作品メモランダ…

★吉屋信子『あの道この道』(文春文庫よ23-1、文藝春秋社、2005/01、amazon.co.jp)#0067 「いいえ、先生、私その金曜日には頭が痛かったの、土曜日は学校のお勉強が忙しくてピアノを弾くひまなかったの、それから日曜日は誰だって自由に遊びたいでしょう、…

★立花隆『中核VS革マル』(上下巻、講談社文庫た7-3, 4、講談社、1983/01、amazon.co.jp)#0065 & 0066 中核と革マルは、どのようにして多数の死傷者を出す激しい内ゲバ抗争にいたったのか? 入り組んでややこしい事態を、ジャーナリスト立花隆が取材したレ…

★絓秀実編『知の攻略思想読本11 1968』(作品社、2005/01、amazon.co.jp) 前記イヴェント会場で販売していた関連書。「思想読本」の11巻目。 巻頭に置かれた絓秀美氏による序論「一九六八/一九七〇――そこで始まったこと」は、『革命的、あまりに革命的な』…

★『LEFT ALONE ダイジェスト版』(2004, 33min) 「アンダーグラウンド・ブック・カフェ vol.4」というイヴェントで上映された井土紀州監督作品『LEFT ALONE』(2004)のダイジェスト版とそれにつづく絓氏による講演を観覧する。 #つづく(映画と講演内容に…

★Franco Fortini, POEMS(translated by Michae Hamburger, Arc Publications, 1978, amazon.co.jp) #0063 フランコ・フォルティーニの詩集。英語イタリア語対訳で便利。30編弱の詩をおさめる。500部作成。

★『神奈川大学評論』49号(2004/12)#0062 ☆特集=メディアリテラシー 帝国化するメディアのなかで ・北田暁大+辻大介「メディア論とメディアリテラシー」ほか メディアリテラシーという概念を、カナダのような文脈(対U.S.A.、対ハリウッド)を欠いた状態…

★ポール・ダンカン『スタンリー・キューブリック全仕事 映像詩人1928-1999』(TASCHEN)#0061 キューブリックの全作品について、その制作過程を含む多数のカラー写真で構成。

★ジャン=リュック・ナンシー『映画の明らかさ アッバス・キアロスタミ』(上田和彦訳、松籟社、2004/10、amazon.co.jp)#0060 Jean-Luc Nancy, L'Évidence du film, ABBAS KIAROSTAMI(Yves Gevaert Éditeur, 2001)

★小谷野敦『すばらしき愚民社会』(新潮社、2004/08、amazon.co.jp)#0059 雑誌『考える人』(新潮社)に連載された「大衆社会を裏返す」を加筆・集成した一冊。おもろい。

★長谷正人『映像という神秘と快楽――〈世界〉と触れ合うためのレッスン』(以文社、2000/12、amazon.co.jp)#0058 Internet Photo Magazine 連載のエッセイ。 ⇒Internet Photo Magazine http://www.ipm.jp/index-j.html

★若松孝二『時効なし。』(小出忍+掛川正幸編、ワイズ出版、2004/12、amazon.co.jp)#0057 映画監督若松孝二(わかまつ・こうじ, 1936- )への聞き書きで構成する映画人生回顧録。一見デタラメな人生(←これ、褒め言葉)とけじめのある言動のバランス*1。 …

★浜野佐知『女が映画を作るとき』(平凡社新書258、平凡社、2005/01、amazon.co.jp)#0056 たとえば日本の女性映画監督の名前をあげよ、といわれたら何人くらい思い浮かべることができるだろうか。 本書によれば、日本映画監督協会の会員に占める男女比は、2…

★『パイレーツ・オブ・カリビアン』 ストーリーはともかく、挙動不審のジョニー・デップを観たくて。

エーリオ・ヴィットリーニ(Elio Vittorini, 1908-1966)の『シチリアでの会話』の邦訳が岩波文庫にはいるとのこと(鷲平京子訳、2005年02月16日刊行)。 昨年、アテネ・フランセで行われたストローブ=ユイレの特集上映でもかかった、『シチリア!――ひどす…

★『フォーサイト』2005年2月号(新潮社)#0055 #つづく

★『思想』No.969、2005年1月号(岩波書店)#0054 「デリダへ」と題されたデリダ特集号。 #つづく

映画史家・田中純一郎(たなか・じゅんいちろう, 1902-1989)の簡易書誌を作成しました。といっても、下記のうちで実際に手にしたことがある本は『日本映画発達史』の中公文庫版と上記した『秘録 日本の活動写真』(ワイズ出版)のみです(とほほ)。他の作…

★『シモーヌ・ヴェーユ著作集』(全5巻、春秋社)#0049-0053 複数の古本屋から旧版(箱入り)を集める。本書の詳細は日を改めて記す。

★田上竜也+森本淳生『未完のヴァレリー――草稿と解説』(平凡社、2004/12、amazon.co.jp)【編訳】#0048 ポール・ヴァレリー(Paul Valéry, 1871-1945)の草稿四編の翻訳と編訳者による解説を加えた一冊。 ヴァレリー、未完のエクリチュール I 草稿篇 ・死…

★田中純一郎『秘録 日本の活動写真』(本地陽彦監修、ワイズ出版、2004/12、amazon.co.jp)#0047 映画史家・田中純一郎(たなか・じゅんいちろう, 1902-1989)が『キネマ旬報』1965年5月上旬号から1967年3月下旬号に連載した「秘稿日本映画」に加筆してなっ…

これまで、その日手にした書物を一緒くたに、[book]カテゴリに放り込んできたけれど、せっかくなので(なにが?)カテゴリの分類をもすこし細かく付して、データベースとしての使い勝手を向上させようと思った。

★大塚英志『戦後民主主義のリハビリテーション――論壇でぼくは何を語ったか』(角川書店、2001/07、amazon.co.jp)#0046 『Voice』『GQ』『諸君!』『RONZA』に掲載した時評的文章を集成した一冊。

小俣和一郎(おまた・わいちろう, 1950- ) 1950年東京に生まれる。1975年、岩手医科大学医学部卒業。1980年、名古屋市立大学医学部大学院卒業。臨床精神医学専攻、医学博士。1981‐1983年、ミュンヘン大学精神科に留学。現在、上野メンタル・クリニック院長…

★小俣和一郎『精神病院の起源』(太田出版、1998/07、amazon.co.jp)#0045 専門の精神医学界において、精神医学の歴史がどのように教えられているのか。門外漢の私にはわからないのだけれど、書店や図書館の精神医学書コーナーで手にとることができる関連文…

★LN-LibriNuovi 31, Autunno 2004 #0044 イタリアの文芸同人誌(という分類でよいのかどうか自信はないのだが)。 ⇒LN-LibriNuovi http://www.librinuovi.info/

●Pier Paolo Pasolini, Vita attraverso le lettere(EINAUDI, 1994, ISBN 88-06-13580-5) 詩人・小説家・映画作家でもあるピエロ・パオロ・パゾリーニ(Pier Paolo Pasolini, 1922-1975)の書簡集。1940年から死の1975年までにパゾリーニが出した書簡を集め…

★POETI ITALIANI DEL SECONDO NOVECENTO 1945-1995(Arnoldo Mondadori Editore, 1996, ISBN 88-04-40077-3)#0043 戦後イタリア詩選集。昨年、ストローブ=ユイレの『フォルティーニ/シナイの犬たち』(1976, 83min)を観たのを契機に、フランコ・フォルティ…

★ジャック・カボー『シモーヌ・ヴェーユ伝』(山崎庸一+中條忍訳、みすず書房、1974/10)#0042 Jacques Cabaud, L'expérience vécue de Simone Weil(Plon, 1957) ヴェーユの歿後14年ほどの時点で書かれた評伝。日本語で読める評伝はあと数冊あるようなので…