2008-06-01から1ヶ月間の記事一覧

あとがき増補版(縁起篇)

この本を企画して、編集担当の瀧澤さんと私とでミーティングを重ねてゆくうちに、瀧澤さんから『こんにちはマイコン』(小学館、1982、ISBN:B000J7IP74)の思い出話が出た。 この本は、漫画家のすがやみつる先生(現在は小説家でもある)によるもので、人気…

近畿大学国際人文科学研究所紀要『述』第2号(明石書店、2008、ISBN:4750327495)に翻訳を寄稿した。 本来であれば、同訳稿に解説をつけるはずのところ、このたびは私の怠惰によって掲載訳文にはつけられなかったので、この場で若干フォローしたいと思う。 …

★ゲーム開発者になるためには http://www.google.co.jp/search?hl=ja&q=ゲーム開発者になるためには スミマセン。3年前のエントリーで、「ゲームのつくり方」だなンてことを書きかけて、そのまま立ち消えていました。そのうちなんとかしてみたいことの一つで…

あとがき増補版(装幀篇)

本書をつくるにあたって、できたらいいなと思っていたことの一つは、装幀の工夫だった。 日頃、私もさまざまなコンピュータ書やプログラミング書のお世話になっているけれど、なぜかこう、この分野の本にはときめかない装幀のものが多いように思うのだ(これ…

哲学という大河

中央公論新社創業120周年記念出版の『哲学の歴史』全12巻+別巻1の本篇が完結した。 管見では従来、日本語で書かれた哲学史のまとまった通史的叢書というと、『思想の歴史』(全11巻、平凡社、1965-66、ISBN:B000JBCOIG)くらいしか見当たらなかった。同叢書…

「山本さん、キツネは足跡をシッポで消して歩くのですぞ」とは、科学技術史家で(も)ある我が師、赤木昭夫が議論のなかでしばしば注意を促すことの一つだ。 この場合、「キツネ」とは科学者を指している。科学者たちは、研究に研究を重ね、実験に実験を重ね…

インター・マス・コミュニケーションの時代?

『InterCommunication』2008年summer最終号「特集=コミュニケーションの未来」(NTT出版、ISBN:B00187YSWA)に「コミュニケーションの思想——バベルの塔からバベルの図書館へ」を寄稿した。 この雑誌が1992年に創刊されたとき、私は大学生だった。そこで電子…