★石堂清倫『わが異端の昭和史』(上下巻、平凡社ライブラリー405、410、2001/09、2001/10、amazon.co.jp)#0184-0185


石堂清倫(いしどう・きよとも, 1904-2001)氏の回想録。「東大新人会時代から社会主義運動に身を投じ、三・一五事件での検挙、入獄、転向。柳田国男、尾崎秀美ら様々な知識人との交流を経、満鉄調査部での仕事と敗戦後の引揚げ活動」(上巻)、「戦後における共産党への復党と離党、マルクス・レーニン研究所の日々、グラムシ研究と運動史研究会への没頭……二十世紀とはどのような時代であったかを、自らの足跡と、中野重治、福本和夫、荒畑寒村ら、出会った人間についてヴィヴィッドに語る」(下巻)。日本左翼運動史の一側面を読みたくて手にとってみた。読了後に再度メモをつくる予定。


親本は、上巻が1986年6月、下巻が1990年10月に、いずれも勁草書房から刊行された。