藤田嗣治『腕一本/巴里の横顔』講談社文芸文庫ふJ-1、講談社、2005/02、amazon.co.jp)#0312


1955年、レオナール・フジタとしてフランスに帰化しかの地で歿した画家・藤田嗣治(ふじた・つぐはる, 1886-1968)のエッセイ集。


藤田が生前刊行した三冊の随筆集から、年代・テーマ別に抜粋・編集された一冊。1913年から1929年の渡仏時代をつづった文章をはじめ、1929年から1941年の諸国への旅行や従軍の記録、文化・芸術にかんする文章、晩年に書かれた未発表草稿が抄録されている。


本書の編者・近藤史人氏には、藤田嗣治——「異邦人」の生涯』講談社、2002/11、amazon.co.jp)の著作もある。