★ジョルジョ・アガンベン『到来する共同体』(上村忠男訳、叢書・エクリチュールの冒険、月曜社、2012/08、ISBN:4901477970)
これから読むところですが、内容をご紹介。
バタイユ、ブランショ、ナンシーが投げかけた共同体の(不)可能性への問いを、アガンベンは再定礎する。古代から現代まで、哲学から文学までを縦走横断し、存在と倫理、単独者と救済などの諸関門を経巡って、問いは深められていく。アガンベンの政治哲学の鍵となる代表作、ついに翻訳なる。来たるべき民主主義のために街路へ出て、戦車と対峙しようとするすべての人々のもとへ。
(裏表紙に刷られた言葉)
Giorgio Agamben, La comunità che viene(Torino: Bollati Boringhieri, 2001)の全訳。
目次は以下の通り。
1 なんであれかまわないもの
2 リンボから
3 見本
4 生起
5 個体化の原理
6 くつろぎ
7 マネリエス
8 悪魔的なもの
9 バートルビー
10 取り返しがつかないもの
11 倫理
12 ディム・ストッキング
13 光背
14 偽名
15 階級のない社会
16 外
17 同名異義語
18 シェキナー
19 天安門
取り返しがつかないもの
I
II
III
二〇〇一年の傍注――夜のティックーン
訳者あとがき
月曜社から刊行されているアガンベンの訳書には以下のものがある。
・『アウシュヴィッツの残りのもの――アルシーヴと証人』(ISBN:4901477005)
・『バートルビー――偶然性について』(ISBN:4901477188)
・『瀆神』(ISBN:4901477196)
・『思考の潜勢力――論文と講演』(ISBN:4901477714)
また、叢書・エクリチュールの冒険の既刊書として、次の書目が刊行されている。
・モーリス・ブランショ『書物の不在』(ISBN:4901477447)
・ロドルフ・ガシェ『いまだない世界を求めて』(ISBN:4901477900)
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同社の小林浩さんによるブログ。