「人生がときめく知の技法」第8回

ご機嫌いかがお過ごしでしょうか。

webちくまに吉川浩満くん(id:clnmnとの共著「人生がときめく知の技法」第8回を寄稿しました。

「人間の諸能力について、考える」と題して、エピクテートス先生が指摘する「権内」「権外」について、さらに検討を進めて参ります。

 

この連載で参照している本の写真を少々。

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★1:岩波文庫版『人生談義』です。この当時はまだいまの岩波文庫のようなカヴァーはかかっていませんでした。薄くて透けるパラフィン紙が巻いてあり、本というよりはなにか別のものを手にするような感覚があったのを覚えています。1980年代のことです。ただ、パラフィン紙はだんだん焼けて茶色になり、最後はぼろぼろになって崩れてしまいます。

 

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★2:上巻の本文ページです。20年前くらいに読んだ際、余白に書き込んだメモは、キーワードの一つである「心像」の原語について調べた結果。このメモを見て思い出しましたが、最初「心像」という言葉を目にした折り、それがなにを意味しているのか、いま一つ分かりませんでした。そこで、そもそもどんな言葉を訳したものだろうと原典にあたって調べ、その語を古典ギリシア語ー英語辞典で調べ、ここにメモしたわけです。

 

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★3:原典はどこで手に入るだろうかと探して、神保町の北沢書店(洋書店)で入手したLoeb Classical Library版。初版は1925年で、私が手にしたのは2000年に刷られたもの。著作権が切れており、いまではネットでファイルも手に入ります。いつかこの叢書も全部読もうと思い立ったものの、いまだに達成できずにおります。

 

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