山口昌男『本の神話学 [増補新版]』(中公文庫、中央公論新社、2023.08.22)に解説「蔵書という思考法ーーあるいは、なぜ本なのか」を書きました。
同書は、1971年に刊行され、後に中公文庫、山口昌男著作集、岩波現代文庫に収められ、しばらく品切れとなっていたところ、このたびの中公文庫への凱旋となったのでした。新たに3編が増補されています。
解説では、およそ50年前に刊行されたこの本を、いま、インターネットが普及し、デジタルでもものを読み書きすることも日常茶飯事となった現在において読むための補助線を引くつもりで書いてみました。
中公文庫のサブレーベルに「中公文庫プレミアム」があり、その新シリーズとして「新人文復興」というラインが始まるようです。