おしらせ

★イヴェント

2月22日(金):伊勢田哲治+三中信宏/司会=山本貴光「科学と科学哲学――はたして科学に哲学は必要なのか?」(ゲンロンカフェ)

3月09日(土):ヒロ・ヒライ+山本貴光「印刷革命から魔術・錬金術までの知のコスモス」(ジュンク堂書店池袋本店)
 ヒロ・ヒライ監修『ルネサンス・バロックのブックガイド』(工作舎)刊行記念対談

3月22日(金):安東量子+吉川浩満+山本貴光「言葉はあふれ、風化は進み、8年経った」(本屋Title)
 安東量子『海を撃つ――福島・広島・ベラルーシにて』(みすず書房)刊行記念トークイベント

 

★新刊

・ジョン・R・サール『MiND』(山本貴光+吉川浩満訳、ちくま学芸文庫、2018/11)

・『投壜通信』(本の雑誌社、2018/09)

・メアリ・セットガスト『先史学者プラトン』(國分功一郎序文、山本貴光+吉川浩満訳、朝日出版社、2018/04)重版出来!

 

★連載中

・「マルジナリアでつかまえて」(『本の雑誌』)

・「季評 文態百般」(『文藝』)

・新連載近日開始予定

イヴェント:ヒロ・ヒライ+山本貴光「印刷革命から魔術・錬金術までの知のコスモス」

2019年3月9日(土)に、ジュンク堂書店池袋本店でヒロ・ヒライさんと対談いたします。

題して「印刷革命から魔術・錬金術までの知のコスモス」。

ヒライさんが監修した『ルネサンス・バロックのブックガイド』(工作舎、2019年2月刊行予定)の刊行を記念した対談です。

https://www.kousakusha.co.jp/NEWS/rbb_photo1.jpg

(画像は工作舎のページからリンク)

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イヴェント「科学と科学哲学――はたして科学に哲学は必要なのか?」

2019年2月22日(金)にゲンロンカフェで「科学と科学哲学――はたして科学に哲学は必要なのか?」というイヴェントがあります。

伊勢田哲治さんと三中信宏さんによる討議で、山本は司会として参加します。

科学と科学哲学の関係、あるいは知識や技術と哲学の関係について広く深く検討する場になればと念じております。

 

ルイス・キャロルの数学書

『不思議の国のアリス』でお馴染みのルイス・キャロル(1832-1898)による数学書。

リンク先のInternet Archiveの書誌では、著者がLewis Carrollとなっているけれど、本には本名のチャールズ・ラトウィジ・ドジソン(Charles Lutwidge Dodgson)で表記されている。

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寄稿「学術アトラスの構想」PDF版

『大学出版』第117号(大学出版部協会)がPDFでも公開されました。

特集は「学術書を読む」で、以下のエッセイが収録されています。

三中信宏「学術書を読む愉しみと書く楽しみ――私的経験から」

山本貴光「学術アトラスの構想」

景山洋平「大学の授業で専門書を読む――哲学の場合」

三浦衛「無限に触れる」

私は学術書を読むというテーマにかこつけて、学術書を読んだり自分の知識を整理するのをいっそう楽しく有意義にするためのデジタル環境についてアイデアを書いております。

これはコンピュータのOSを人間の記憶に資するものにするという個人的プロジェクトの一環でもあります。

といっても、なかなかプログラムを書くための時間を確保できないのでアイデアしか進まないのですけれど……。

アンソニー・ホロヴィッツ『カササギ殺人事件』(創元推理文庫)

今年は昨年の反省をもとに、仕事に直接関わらない本を読む時間を意識してつくることにした。

油断していると仕事に関わる本ばかり読んでいて、これではなんだかまいってしまうと思ったのだった。

こういうときは、どっぷりすっかり没頭できるミステリがよい。

というのでこのところ、アンソニー・ホロヴィッツ『カササギ殺人事件』(山田蘭訳、創元推理文庫、2018)をちびちびと読んでいた。

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すでに大評判の本だけに、いまさら私が讃辞を述べたところで詮無いようなものだけれど、これは本当に楽しめるミステリだった。

主人公のスーザン・ライランドは、出版社に勤める編集者。小説は、彼女が自宅で原稿を読もうとする場面から始まる。

いえ、多くを語るつもりはないのでご安心を。ただ、もしまだあなたがお読みでなかったら、こんな書き出しの小説に惹かれるかもしれないと思って冒頭をご紹介したい。

ワインのボトル。ナチョ・チーズ味のトルティーヤ・チップスの大袋と、ホット・サルサ・ディップの壜。手もとにはタバコをひと箱(はいはい、言いたいことはわかります)。窓に叩きつける雨。そして本。

これって最高の組み合わせじゃない?

ワインからタバコまでの組み合わせは人によりけりだとして、居心地のいい部屋でこんなふうに本を手にできたら最高だ。人によってはこの描写のようにこの本を手にして読み始めるかもしれない。

『カササギ殺人事件』は世界各国で愛され、ベストセラーとなった名探偵アティカス・ピュントのシリーズ第九作だ。八月の雨の夜、わたしが読みはじめたこの作品は、このときはまだ原稿のプリントアウトにすぎない。これを出版するために編集するのが、わたしの仕事だ。まずは楽しんで読もうと、心に決めた。この夜、帰宅したわたしは……

そう、どうやら彼女は、私がいま読もうとしている本と同じタイトルの原稿をこれから読もうとしているらしいのだ。しかも、この本のせいで彼女の人生は変わったと思わせぶりなことを言う。そんなふうに彼女のおしゃべりが少し続いたあとで、改めて扉のページが現れる。

名探偵アティカス・ピュント シリーズ

カササギ殺人事件

アラン・コンウェイ

小説中で小説が始まる。もうこの仕掛けだけでたまらない。

毎晩少しずつ、仕事と睡眠のあいだのちょっとした時間を使って、残りページが減ってゆくのを惜しみつつ夢中になったのだった。

原作はAnthony Horowitz, Magpie Murders (2017)。

おかげで、次に息抜きで読む本を選ぶのが難しい。何冊か読みかけては棚に戻し、結局、新訳なったアガサ・クリスティ『ミス・マープルと13の謎』(深町眞理子訳、創元推理文庫、2019)を読むことにした。昔旧訳を読んで面白いことを知っている本だけど、中身はすっかり忘れているのでこのたびも楽しめそう。

 

資料「アラビア語とラテン語によるプトレマイオス」

プトレマイオスの天文学書と関連文献について、アラビア語とラテン語の資料を集めて研究するプロジェクト。

プトレマイオスの著作や彼に帰される文献、プトレマイオスへの注釈などの関連文献(中世から1700年まで)を含むとのことで、写本のカタログ、画像、用語集、テキストなどが公開されています。