岩波書店

★杉山其日庵『浄瑠璃素人講釈(下)』(内山美樹子+桜井弘編、岩波文庫緑174-2、岩波書店、2004/11、amazon.co.jp) 其日庵(そのひあん)杉山茂丸が主宰の雑誌『黒白』(1917年創刊)に連載された「義太夫虎の巻き」をまとめた書物。

★クック『太平洋探検2――第一回航海(下)』(増田義郎訳、岩波文庫青485-2、岩波文庫、2004/11、amazon.co.jp) The Journal of Captain James Cook on his Voyage of Discovery(edited by J.C.Beaglehole, 4vols., Cambridge University Press, 1955-1967…

★『田中正造文集(一)――鉱毒と政治』(由井正臣+小松裕編、岩波文庫青N107-1、岩波書店、2004/11、amazon.co.jp) 足尾銅山鉱毒事件に際しての明治天皇への直訴文なども収録されている。全二冊の予定。田中正造のまとまった文章は、『田中正造全集』(全20…

★柄谷行人『定本柄谷行人集1――日本近代文学の起源』(岩波書店、2004/09、amazon.co.jp) 新章「ジャンルの消滅」、外国語版への序文4篇を増補した全面改稿版。 これにて「定本柄谷行人集」全5巻の配本は完結。

★『思想』 No.964 2004年8月号(岩波書店)・千葉眞「民主政治の「失われた一〇年」と今後」 ・平石直昭「戦時下の丸山眞男における日本思想史像の形成――福沢諭吉研究との関連を中心に」 ・A.バーシェイ「社会科学史の観点からみた丸山眞男」 ・近藤和彦「「…

★『定本 柄谷行人集5 歴史と反復』(岩波書店、2004/07、amazon.co.jp) 『終焉をめぐって』(福武書店、1990; 講談社学術文庫、1995)に収録された論考を中心に再編成された一冊。

★鍋島俊隆『脳と心に効く薬を創る』(岩波サイエンスライブラリー98、岩波書店、2004/04、amazon.co.jp) 薬学者による脳に効く薬の解説書。脳をケミカルマシーンとして眺めると、どういう仕組みになっているかをミニマムに解説している。ときおりあらわれる…

★隈研吾『負ける建築』(岩波書店、2004/03、amazon.co.jp) 仕事場で昼休みにこの本を読んでいると、とおりがかりの人が「あれ、家でも建てるんですか?」と言う(まあ、『ジャンキー』を読んでいれば、「あれ? 八雲さん、やっぱりジャンキーなんですか?…

★『カント全集15 人間学』(岩波書店、2003/11、amazon.co.jp)#0114 岩波書店から刊行の新訳『カント全集』も気づけばあと三巻(『純粋理性批判(下)』『書簡II』『別巻』)を残すばかりとなった。 2004年の2月12日で、カントの歿後200年とのこと。