岩波書店

★金子務『アインシュタイン・ショック I——大正日本を揺るがせた四十三日間』(岩波現代文庫社会108、岩波書店、2005/02、amazon.co.jp)#0261 1922年(大正11年)11月、ア博士来日。熱狂する日本。 なぜそれほどまでに大正の人々は、アインシュタインに熱狂…

★『思想』No.971、2005年3月号(岩波書店、2005/02)#0260 「ストア派の哲学とその遺産」という特集。 ・近藤恒一「思想の言葉」e-text ・神崎繁「生存の技法としての「自己感知(上)」——ストア派における「自己保存」と「自己意識」の同根性をめぐって」 …

★ゲーテ『タウリス島のイフィゲーニエ』(片山敏彦訳、岩波文庫赤407-7、岩波書店、1951/11、amazon.co.jp)#0259 Johann Wolfgang von Goethe, IPHIGENIE AUF TAURIS (1787) ゲーテ(Johann Wolfgang von Goethe, 1749-1832)による戯曲。彼が下敷きにして…

岩波書店2005年3月の新刊情報から。 ☆ル・クレジオ『歌の祭り』(03/15) ☆クリスティーン・コースガード『義務とアイデンティティの倫理学——規範性の源泉』(03/23) ☆ロバート・J.C.ヤング『一冊でわかるポストコロニアリズム』(03/25) ☆デイヴィッド・…

★『図書』第671号、2005年03月号(岩波書店) ・岡野弘彦+丸谷才一+大岡信「歌仙 焔星の巻」 ・M.モラスキー「日本文学に響くジャズ」 ・西成彦「不在の作家たちとの架空の対話」 ・堀江敏幸「落下物について」ほか

★中地義和『ランボー 自画像の詩学』(岩波セミナーブックスS5、岩波書店、2005/02、amazon.co.jp)#0258 2000年に行われた岩波市民セミナー「ランボーの詩を読む」に基づいた書物。しばしば、自己を他のもの(たとえば船)に見立てて詩作するランボーの作品…

★クック『太平洋探検4 第二回航海(下)』(増田義郎訳、岩波文庫青485-4、岩波書店、2005/02、amazon.co.jp)#0237 The Journals of Captain James Cook on his Voyages of Discovery(ed. by J.C.Beaglehole, 4 vols., Hakluyt Society, Cambridge Universi…

★『田中正造文集(二) 谷中の思想』(由井正臣+小松裕編、岩波文庫青N107-2、岩波書店、2005/02、amazon.co.jp)#0236 全二巻構成の第二巻。この第二巻には、1904年(明治37年)の谷中村〔やなかむら〕への入村から、1912年(大正02年)までの資料を収録し…

★ヴォルテール『カンディード 他五篇』(植田祐次訳、岩波文庫赤518-1、岩波書店、2005/02、amazon.co.jp)#0235 ヴォルテール(Voltaire, 本名=フランソワ・マリー・アルエ, François-Marie Arouet, 1694-1778)のコント六篇の新訳。収録作品はつぎのとお…

★エーリオ・ヴィットリーニ『シチリアでの会話』(鷲平京子訳、岩波文庫赤715-1、岩波書店、2005/02、amazon.co.jp)#0223 Elio VIttorini, Conversazione in Sicilia (1941) スペイン内戦(1936年)に衝撃を受けて、親ファシズム党から反ファシズム党へ転じ…

★『思想』No.970、2005年2月号(岩波書店、2005/02)#0198 ・佐々木正人「思想の言葉」 ・村田純一「色彩の多次元性――生態学的現象学への試み」 ・信原幸弘「知覚とモリヌークス問題」 ・染谷昌義「知覚は誤らない(上)――認識へのエコロジカル・アプローチ…

★磯崎新+多木浩二『世紀末の思想と建築』(岩波書店、1991/01、amazon.co.jp)#0168

★速水敬二編『哲學年表』(岩波書店、1939)#0148 タレスの誕生(推定)から、1936年までの哲学年表。哲学者と哲学書について、原語のつづりも併記してあるのがうれしい(ギリシア語もギリシア文字で。でもギリシア語以外の言語――たとえばロシア語――は、ロー…

★ウィンパー『アンデス登攀記(下)』(大貫良夫訳、岩波文庫赤239-4、岩波書店、2005/01、amazon.co.jp)#0144 Edward Whymper, TRAVELS AMONGST THE GREAT ANDES OF THE EQUATOR(1892) エドワード・ウィンパー(Edward Whymper, 1840-1911)が1880年に南米…

★クック『太平洋探検3――第二回航海(上)』(増田義郎訳、岩波文庫青485-3、岩波書店、2005/01、amazon.co.jp)#0143 The Journal of Captain James Cook on his Voyage of Discovery(edited by J.C.Beaglehole, 4vols., Cambridge University Press, 1955-…

★金子務『アインシュタイン・ショック I 大正日本を揺がせた四十三日間』(岩波現代文庫、岩波書店、2005/02/16、amazon.co.jp、¥1300)【思想】 科学革命とアインシュタインの来日が大正・昭和の文化と思想に与えた衝撃を社会史的に描く感動的ノンフィクシ…

★ヴォルテール『カンディード 他5篇』(植田祐次訳、岩波文庫赤518-2、岩波書店、2005/02/16、amazon.co.jp、¥940)【文学】 人を疑うことを知らぬ純真なカンディード.楽園を追放され,苦難と災厄に満ちた社会へ放り出された彼がついに見つけた真理とは…….…

■岩波書店:http://www.iwanami.co.jp/index.html ◆単行本 ☆菅啓次郎『オムニフォン——〈世界の響き〉の詩学』(岩波書店、2005/02/24、amazon.co.jp、¥2800) グローバル化の中で言語や文化を越境し,胎動しつつある新たな知の姿.著者はこれをオムニフォン…

★『西遊記(一)』(中野美代子訳、岩波文庫赤20-1、岩波書店、2005/01、amazon.co.jp)#0131 『李卓吾先生批評西遊記』(李卓吾本)の全訳。岩波文庫にはすでに全訳がおさめられている(全10巻)。その古い版をお読みの方はご存じのように、途中で訳者が小…

★『科学』VOL.75 NO.2 FEB.2005(岩波書店)#0129 ☆特集=アインシュタイン――奇跡の年から100年 世界物理年2005(上) 今年2005年は、アインシュタイン(Albert Einstein, 1879-1955)が、光電効果の理論、ブラウン運動の理論、特殊相対性理論を提出した「奇…

★筒井清忠編『新しい教養を拓く――文明の違いを超えて』(岩波ブックレットNO.483、1999/07、amazon.co.jp)#0008 専門が異なる各分野のひとびとによる教養論。 中務哲郎「古代ギリシアの教養――教育・自由・民主政」 川合康三「中国の士大夫と古典的教養」 間…

★浦雅春『チェーホフ』(岩波新書新赤版926、岩波書店、2004/12、amazon.co.jp) 今年(2004年)、没後100年で、国内でも関連書が多数刊行されたA.P.チェーホフの評伝。

★山根銀二『音楽の歴史』(岩波新書295、岩波書店、1957/11) 「世界史の展望のなかで私たちがどういう位置におかれるか、また、それと同じことですが、私たちの立場から世界の音楽史がどう見られるかの問題にこたえようとしたものです」という観点から書か…

★ジャック・デリダ『アデュー エマニュエル・レヴィナスへ』(藤本一勇訳、岩波書店、2004/12、amazon.co.jp) Jacques Derrida, ADIEU, à Emmanuel Lévinas(Editions Galilée, 1997) レヴィナス(1906-1995)への弔辞として読まれた/書かれた「アデュー」…

★エウリーピデース『タウリケーのイーピゲネイア』(久保田忠利訳、岩波文庫赤106-2、岩波書店、2004/12、amazon.co.jp) Ευριπιδησ, ΙΦΙΓΕΝΕΙΑ Η ΕΝ ΤΑΥΡΟΙΣ 『ギリシア悲劇全集7』(岩波書店、1991)所収の翻訳をもとに改訂した新訳。同全集収録作品の文庫…

★ヴァージニア・ウルフ『灯台へ』(御輿哲也訳、岩波文庫赤291-1、岩波書店、2004/12、amazon.co.jp) Virginia Woolf, TO THE LIGHTHOUSE(1927)

★伊藤一彦編『若山牧水歌集』(岩波文庫緑52-1、岩波書店、2004/12、amazon.co.jp) 牧水(1885-1928)の短歌およそ1700首を選んだ新編集版。

★メルヴィル『白鯨(下)』(八木敏雄訳、岩波文庫赤308-3、岩波書店、2004/12、amazon.co.jp) Herman Melville, Moby-Dick; or, Whale(1851) 従来の岩波文庫版(阿部知二訳)にかわる新訳版も下巻で完結。解説とメルヴィル略年譜つき。訳者あとがきによる…

★寺田寅彦『映畫藝術』(岩波講座 日本文學、岩波書店、1932/08) 寺田寅彦による映画論。わずか38ページながら映画の核心を複眼的につかむ論述で興味深い。岩波講座の日本文学は何度か刊行されていると思うけれど、この時代(昭和7年)の版ではどういった構…

★『杜牧詩選』(松浦知久+植木久行編訳、岩波文庫赤22-1、岩波書店、2004/11、amazon.co.jp) 晩唐の詩人・杜牧(803-852)の詩選集。主要132作品をおさめ、「訓読・現代語訳・語釈・補注・解説・年表」をつけたもの。