「マルジナリアでつかまえて」第46回「黒い点と十字の謎」

『本の雑誌』2021年6月号(本の雑誌社)に「マルジナリアでつかまえて」の第45回を書きました。

今回は「黒い点と十字の謎」と題して、モーツァルトの手稿譜についた黒いシミをめぐる話です。マルジナリア案件として話題を提供してくださった河西恵里さんに感謝申し上げます。

音楽方面のマルジナリアは二度目かな。

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同誌の特集は「P+D BOOKSは宝の山だ!」。同感です。いい本がいっぱい。

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www.webdoku.jp

対談「資本主義の、その先へ」

2021年5月1日(土)の夜、大澤真幸さんとオンラインで対談をしました。

大澤さんの新著『新世紀のコミュニズムへ――資本主義の内からの脱出』(NHK出版新書652、NHK出版、2021)の刊行を記念したイヴェントです。

大澤さんの本と、そこで参照されている文献に目を通して臨みました。2時間ということもあり、この本に畳み込まれた論点すべてに触れるというわけにはいきませんでしたが、同書の意義やそこに書かれていないことも含めて、検討できたと思います。

5月28日には、斎藤幸平さんとの対談も予定されているようです。詳しくは、大澤さんの公式ウェブサイトでどうぞ。

osawa-masachi.com

www.nhk-cul.co.jp

 

往復書簡「知識の沼――ことばで巨人の肩にのる」第2回

「Web河出」で始まった連載、往復書簡「知識の沼――ことばで巨人の肩にのる」の第2回が公開されました。今回は、今野真二さんの1通目です。

今野さんと私の「なれそめ」の話から。

web.kawade.co.jp

書評:沓掛良彦『オルフェウス変幻』

『図書新聞』第3494号(2021年05月01日号)に書評を書きました。

取り上げたのは、沓掛良彦『オルフェウス変幻――ヨーロッパ文学にみる変容と変遷』(京都大学学術出版会)です。

この途轍もない本のすごさの一端なりともご紹介できたらと思って書いてみたのでした。

編集部が「オルフェウスとは何者なのか――変身し続けるオルフェウスを追って、言語から言語へと博捜する著者の知的健脚ぶりに驚く」と見出しをつけてくれました。

 

www.toshoshimbun.com

「大人のリベラルアーツ」第3回

2021年4月22日(木)の夜に、「大人のリベラルアーツ」第3回に登壇しました。

これは、シブヤ大学と稼業イノベーション・ラボの共同主催によるオンラインイヴェントです。

第1回は、吉川くんとわたくしとで、「学びとは何か」(2月24日)というテーマをめぐって対談をしました。

第2回は、「哲学」をテーマに、東浩紀さんをゲストにお招きして話を伺いました。

最終回となる第3回のテーマは「アート」です。ゲストは、藤原えりみさんです。藤原さんがアートに関わることをお仕事にされたのは、あるいは大学で美学を学んだのは、どんなきっかけからだったのかといった話から出発して、そもそもアートとアートでないものの境界線はどこにあるのか、いまでは当たり前の存在になっているミュージアム(美術館/博物館)はいつどのようにしていまのようなものになったのか、西洋のアートを見る際のポイントはどこにあるか、アートの価値はどのように変化するのか、といったトピックについて話していただきました。

また機会がありましたら、お目にかかりましょう。

それにしてもこの頃は、「リベラルアーツ」というテーマでお声かけいただく機会が増えてきました。

www.shibuya-univ.net

新連載「知識の沼――ことばで巨人の肩にのる」

河出書房新社のウェブサイト「Web河出」で、新しい連載を始めました。

日本語学者の今野真二さんの新著『日本語の教養100』(河出新書)の刊行を記念して、今野さんとわたくしとで、往復書簡を交わすという企画です。

せっかくの機会なので、大きな風呂敷を広げて面白い議論をできたらと念じております。

題して「知識の沼――ことばで巨人の肩にのる」。

お楽しみいただけましたら幸いです。

web.kawade.co.jp

「クイズ文で伝わる!謎解きと論理の文章教室」

2021年4月7日(水)の夜、ゲンロンカフェで、飯間浩明さん、徳久倫康さんと「クイズ文で伝わる!謎解きと論理の文章教室」と題してお話ししました。

飯間さんのご著書『非論理的な人のための論理的な文章の書き方入門』(Discover携書、ディスカヴァー・トゥエンティワン、2008/後に『伝わるシンプル文章術』と改題、ディスカヴァー・トゥエンティワン、2018)で提示された「クイズ文」という考え方は、作文のポイントをぎゅっと凝縮したもので、学校や職場で文章を書くすべての人に役立つもの。

伝わるシンプル文章術

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このイヴェントでは、ゲンロンの取締役でもあり、競技クイズの強豪プレイヤーにして問題作成者でもある徳久さんとともに、飯間さんが提案する「クイズ文」、あるいはクイズをレンズとして、文章を書くことについて検討しました。

genron-cafe.jp

shirasu.io

d21.co.jp