★西本正+山田宏一山根貞男『香港への道――中川信夫からブルース・リーへ』リュミエール叢書35、2004/10、amazon.co.jp

戦前の満州キャメラマンを志し、戦後、新東宝で一本立ちし、中川信夫監督の傑作『東海道四谷怪談』を撮ったのち香港へ渡り、六〇年代以降の香港映画黄金期の確立に寄与して、キン・フーブルース・リーなどの映画を撮るにいたる――西本正がその波乱にとんだ歩みを縦横無尽に語る。


山田宏一山根貞男が聴き手となって西本正からその映画の履歴を聞き出すインタヴュー。これ、むちゃむちゃおもしろい(なんのコメントにもなっていないが)。



★フィリップ・クローデル『灰色の魂』高橋啓訳、みすず書房、2004/10、amazon.co.jp
 Philippe Claudel, Les âmes grises (Éditions Stock, 2003)


フィリップ・クローデル(Philippe Claudel, 1962- )、2003年の作品。訳書の見返しに印刷された著者紹介を以下に引用する。

1962年フランスのロレーヌ地方に生まれる。作家・脚本家。小説『忘却のムーズ川』(1999)でデビュー、その後も『私は捨てる』(2000年度フランス・テレビジョン賞)『鍵束の音』(2002)など着実に作品を発表してきた。本書『灰色の魂』によって三つの賞を受賞、いまや大いに注目を浴びている。ナンシー大学で文学と文化人類学を教えながら、故郷の小さな町で執筆を続ける。トライアスロン、登山、釣りを好む。



スラヴォイ・ジジェク『繰り人形と小人――キリスト教の倒錯的な核』中山徹訳、青土社、2004/11、amazon.co.jp
 Slavoj Zizek, The Puppet and the dwarf: The Perverse core of Christianity (Short Circuit, MIT Press, 2003)

熊谷守一『へたも絵のうち』平凡社ライブラリー平凡社、2000/02、amazon.co.jp


画家・熊谷守一の自伝。



『アート・リテラシー入門――自分の言葉でアートを語る』(フィルムアート社、2004/10、amazon.co.jp