WIREDにゲームについてのエッセイを書きました。
「世界を別の仕方で見るために――『MOTHER』がくれた「ちえとゆうき」」
と題して、糸井重里さんが企画・開発した『MOTHER』について述べています。
『MOTHER』の第1作がファミコンで登場したのは1989年のことでした。
こういう話は、その人が何歳くらいのときに経験したかによって、見える風景もだいぶ違うだろうと思います。私はといえば、1971年生まれで、このときは高校生。小学生のころから、ゲームセンターやポケコン、パソコンなどでゲームをプレイしまくっていた子供でした。
いまなら『MOTHER』というタイトルやパッケージデザインをかっこいいな、と思うところ、当時はよくあるコンピュータゲームとはだいぶ様子の違うアイデアをどう受けとってよいかと戸惑っていただろうと思います。なにしろ、ロールプレイングゲームといえば、ファンタジーが中心のところに、現代のアメリカが舞台で主人公は普通の少年(といっても超能力を使えるのですが)というのですから。
そうした当時のゲームの文脈も含めて、『MOTHER』というゲームがもたらしたものについて、あれこれ書いております。