2018-01-01から1年間の記事一覧

マーカス・デュ・ソートイ『知の果てへの旅』

マーカス・デュ・ソートイ『知の果てへの旅』(冨永星訳、新潮クレスト・ブックス、新潮社、2018年04月)に推薦文を書きました。 どんな本かは、下の写真をご覧いただけましたら幸いです。 この推薦文を書くために、ゲラを拝読中、「むむ、デュ・ソートイさ…

「漱石が示した文学の可能性」

「朝日新聞」2018年04月25日(水)夕刊に『文学問題(F+f)+』(幻戯書房)についての取材記事が掲載されました。記者は高久潤さんです。 写真は、取材のあいまにカンフーの型について熱弁をふるっている場面です(嘘)。 下記リンク先でデジタル版もご覧い…

『自然科学史研究』誌(カリフォルニア大学出版)

『自然科学史研究』誌 Historical Studies in the Natural Sciences (University of California Press) http://hsns.ucpress.edu/

BBC Sound Effects

これはまた、一生が何遍あっても足りなさそうなライブラリーが……(うれしい悲鳴) ICON:イギリスの放送局 BBC、約16,000種類もの貴重なサウンド・ライブラリーを公開! WAVファイルとしてダウンロード可能 https://t.co/gxrc4ljAOL 「新たに開設された『BBC…

ただいま連載中

目下連載している文章についてまとめてみました(自分用まとめ)。 ときどきこうして整理しないと訳が分からなくなってくるのでした(といっても、五つなのですけれどね)。企画としてはあと二つほど連載のお話がありますが、まだ始められておりませなんだ。…

新連載「季評 文態百版」

『文藝』2018年夏号(河出書房新社)に、連載「季評 文態百版」の第1回(2017年12月~2018年2月)を寄稿しました。 作品が公開されればネットで感想がとびかい、毎週毎月のようにヴェテラン批評家たちが時評で読むに値するものを教えてくれているのに、なに…

後藤明生『引揚小説三部作』(つかだま書房)刊行

(写真は版元ドットコムの同書紹介ページへのリンク) つかだま書房から、後藤明生『引揚小説三部作』が刊行されました。 同書は、植民地時代の朝鮮で生まれ、敗戦とともに日本へ引き揚げた経験をもつ後藤明生が、失われた故郷とその記憶を巡って書いた三つ…

奈良文化財研究所が新木簡データベースを公開

奈良文化財研究所が新木簡データベースを公開したとのことです。 【文化】読売:奈良文化財研究所は…木簡のデータベースを統合し、新たに「木簡庫」を公開。約5万3000点の木簡、約10万点の文字画像数のデータを収録…文字だけでなく、用途、年代、素材で検索…

ウェブサイト「スタディサプリ LIBRARY」がオープン

「スタディサプリ LIBRARY」というサイトが公開になりました。 運営はリクルートマーケティングパートナーズ、編集工学研究所が制作を担当しています。 主に高校生に向けて、将来を考える手がかりになるような本を1144冊選んで紹介するという内容です。 全体…

『ディアブロ』の企画書

デジタルゲーム「ディアブロ」(Blizzard Entertainment、1997)の企画書が公開されているとのこと。 こういう資料はあまり表に出ないだけに、たいへんありがたい。 ゲームの場合、企画書というのは、ゲームをつくり始める最初の段階で書かれる構想のこと。…

千葉俊二『文学のなかの科学』(勉誠出版)書評

「週刊読書人」2018年3月23日号(3232号)に、千葉俊二『文学のなかの科学――なぜ飛行機は「僕」の頭の上を通ったのか』(勉誠出版)の書評を書きました。 同書を「科学アナロジー批評」の試みと読みました。 同書の目次は以下の通り。 はじめに―〈カオスの縁…

「歴史上最も影響力の大きな10人の詩人」

「歴史上最も影響力の大きな10人の詩人」というダイアグラムが「My Poetic Side」というサイトに投稿されています(2016/08/24)。 Twitterでお見かけして、ここにもクリップ。 ご覧のように欧米を対象とした調査のようです。 ⇒My Poetic Side > The 10 most…

「人文的、あまりに人文的」第18回

東浩紀さんが編集する「ゲンロンβ23」に、吉川浩満くん(id: clnmn)との対談書評「人文的、あまりに人文的」第18回を寄稿しました。 2016年の「ゲンロンβ2」から連載を開始して、足かけ3年となりました。 毎回2冊の本を選んで、5000字程度でご紹介しており…

「フィクションからノンフィクションを考える」

『STUDIO VOICE』Vol 412(INFASパブリケーションズ)は「Documentary / Non-Fiction 見ようとすれば、見えるのか」という特集号です。 同号の「現代ノンフィクション入門――その変容を捉えるための20の書」というコーナーで本を5冊選んでお話しをしました。 …

装いも新たになった『プリンキピア』英訳版

ニュートンの『プリンキピア』英訳版をデザインしなおした版、一目惚れで注文してしまった。まさにこういう本が欲しかったのです。 Visual Editionsから出ているロレンス・スターンの『トリストラム・シャンディ』も同様に手にして眺めるのも楽しく、棚に置…

「天文学事典」β版公開

日本天文学会が「天文学事典」のベータ版をウェブで公開とのこと。 試しに「定常宇宙論」の項目を見てみると、こんな具合。 うれしくありがたい試みです。

2018年マン・ブッカー・インターナショナル賞候補作

文芸界の動向に関するニュースも、ここにクリップして参ろうと思います。 マン・ブッカー・インターナショナル賞の候補作。 • Laurent Binet (France), Sam Taylor, The 7th Function of Language (Harvill Secker) • Javier Cercas (Spain), Frank Wynne, T…

「紀伊國屋じんぶん大賞ランキングを見ながら2017年の人文書についてあれこれ語らう会」

はてさて、お知らせだらけで恐縮です。 1月24日に紀伊國屋書店新宿本店で行ったイヴェント「紀伊國屋じんぶん大賞ランキングを見ながら2017年の人文書についてあれこれ語らう会」をもとに編集・構成した鼎談のテキストが同書店のウェブサイトで公開されまし…

『アイデア』No. 381に「アイデアNo.379 鈴木一誌特集 刊行記念トークイベント」再録

『アイデア』No. 381(誠文堂新光社)に「アイデアNo.379 鈴木一誌特集 刊行記念トークイベント」が再録されました。 編集・デザイン:長田年伸 第一回:ページと文体の力と科学対談:鈴木一誌 × 山本貴光 第二回:本の最終局面へ:編集=デザインのハードコ…

「マルジナリアでつかまえて」第7回を寄稿しました

『本の雑誌』2018年4月号に「マルジナリアでつかまえて」第7回「試論は続くよどこまでも」を寄稿しました。 刊行された自著に猛烈な書き込みを施したあの人について書いております。 特集は「本格ミステリー一年生!」。 本の雑誌社といえば、巻頭を飾る名物…

すばる望遠鏡の天体画像

国立天文台が、すばる望遠鏡の天体画像データを閲覧できるヴューワーを公開しました。 いくらでも見ていられるわね、これ……。 すばる望遠鏡に搭載された超広視野主焦点カメラHyper Suprime-Cam(ハイパー・シュプリーム・カム、HSC(注1))が撮影した本格的…

『學鐙』に「言葉の組立て」を寄稿しました

丸善のPR誌『學鐙』の最新号(第115巻第1号、2018年春号)に寄稿しました。 「組み立てる」という特集に、「言葉の組立て」と題して、文字の組み合わせである言葉の組み合わせである文の組み合わせである文章と読者の組み合わせから生じる出来事について書い…

新著『高校生のためのゲームで考える人工知能』できました

三宅陽一郎さんとの共著『高校生のための ゲームで考える人工知能』(ちくまプリマー新書296、筑摩書房、2018/03/05発売)ができました。 編集は吉澤麻衣子さん、イラストはしましまいぬさん、装幀はクラフト・エヴィング商會さんです。 コンピュータ上に知…

後藤明生『引揚小説三部作』

4月上旬につかだま書房から刊行予定の後藤明生『引揚小説三部作』に「解説」を寄稿しました。 同書は、植民地時代の朝鮮で生まれ、敗戦とともに日本へ引き揚げた経験をもつ後藤明生が、失われた故郷とその記憶を巡って書いた三つの小説「夢かたり」「行き帰…

プロムナード「収容所のプルースト」

「日本経済新聞」夕刊の「プロムナード」欄に寄稿しました。 2018年1月から始まったこの連載も8回目。 今回は「収容所のプルースト」と題して、ジョゼフ・チャプスキの『収容所のプルースト』(岩津航訳、境界の文学、共和国)をご紹介しました。 共和国から…

「人生がときめく知の技法」第24回

吉川浩満くん(id: clinamen)との連載「人生がときめく知の技法」(webちくま)、第24回が公開されました。 同連載では、エピクテトス先生の教えを中心にして、人生をときめかせるための哲学を学ぼうではないか、ということで吉川くんと私の二人が対話をし…

ガリレオ・ガリレイの手紙

ヴァチカン教皇庁図書館のデジタルアーカイヴ Digita Vaticana のツイートから。 #15febbraio "Sono circa a diciotto mesi, che riguardando con l’occhiale nel corpo del sole, quando era vicino al suo tramontare, scorsi in esso alcune macchie assa…

「文学問題(F+f)+ものがたり問題」

2018年02月17日(土)に、イシス編集学校のISISフェスタにゲストとして登壇いたします。 今回は「文学問題(F+f)+ものがたり問題」と題して、『文学問題(F+f)+』や物語について検討したいと思います。 タイトルに含まれる「ものがたり問題」については、文…

『文体の科学』4刷★

拙著『文体の科学』(新潮社、2014)増刷の知らせが届きました。 同書は新潮社の季刊雑誌『考える人』に「文体百般」として連載したエッセイをもとにつくった本で、2014年11月に刊行したのでした。 それから3年と少しが過ぎたところで、このたび4刷となりま…

伊藤大個展「Innuendo」

伊藤大さんの個展「innuendo」(六本木605画廊)に選書で参加しました。 同展は、ジョン・ル・カレの『ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ』(1974)とレイモンド・チャンドラーの『ロング・グッドバイ』(1953)をテーマとして写真を中心に構成され…