河出書房新社

渡部直己×大澤聡「批評という快楽――『日本批評大全』徹底解剖」

先日、2017年03月03日にゲンロンカフェで行われた対談、渡部直己×大澤聡「批評という快楽――『日本批評大全』徹底解剖」を聴きに行った。 (以下はtwitterへの投稿をまとめたものです) 要点だけノートしようと思っていたら、14ページを使っていた(4時間近く…

寺田寅彦 学術連環

ご無沙汰しております。 この夏に取り組んでいた原稿が形になりましたので、お知らせします。河出書房新社の「道の手帖」シリーズ最新刊『寺田寅彦――いまを照らす科学者のことば』(池内了責任編集、2011/11)に寄稿しました。 「知を結ぶ――寺田寅彦 学術連…

本読む姿

『本の読み方』といっても、内容をより効率的に吸収するテクニックやら、本の選び方を書いた本ではない。 喩えて言うなれば、人が、日常のなかで、どんなふうに本を読んでいるかということについて、スナップ写真を撮って、それを見ながら、きっとこういうこ…

★『ゲオルク・ビューヒナー全集』(全1巻、手塚富雄+千田是也+岩淵達治監修、5月下旬刊行予定) 創業120周年記念出版プロジェクトの第二弾は『ゲオルク・ビューヒナー全集』(全1巻、手塚富雄+千田是也+岩淵達治監修)の復刊。 ビューヒナー(Georg Büch…

★『シュルレアリスムと画家叢書 骰子の7の目』(河出書房新社) 今年、創業120周年を迎えるという河出書房新社が120周年を記念した出版プロジェクトを発表している。 その第一弾は、「骰子の7の目」*1の増補新版。叢書名「シュルレアリスムと画家叢書」と…

河出書房新社の新刊書より。 ★廣瀬純『美味しい料理の哲学』(シリーズ道徳の系譜、amazon.co.jp)【哲学】 ★『日本文芸史 第七巻 現代1』(amazon.co.jp)【文学史】 以下は11月の新刊から。 ★星野智幸『最後の吐息』(河出文庫、2005/11/08予定、amazon.co…

★『ドゥルーズ——没後10年、入門のために』(KAWADE道の手帖、河出書房新社、2005/10、amazon.co.jp) 河出書房新社のシリーズ「KAWADE道の手帖」の最新刊は、ジル・ドゥルーズ(Gilles Deleuze, 1925-1995)を取り上げている。 副題に「入門」を謳っているも…

★阿部嘉昭『成瀬巳喜男——映画の女性性』(河出書房新社、2005/08、amazon.co.jp) 今年生誕100年を迎える、映画監督についての書き下ろし。女性を描くことに定評のあった名匠の映画術を、『浮雲』をはじめ12作品を中心に、さまざまな「映画の女性性」を考察。…

★笙野頼子『徹底抗戦! 文士の森——実録純文学闘争十四年史』(河出書房新社、2005/06、amazon.co.jp) 純文学をめぐる論争文を集めた前作『ドン・キホーテの「論争」』(講談社、1999/11、amazon.co.jp)、純文学を外側から勝手に定義するさまざまな勢力との…

★ジョン・B.ワトソン『行動主義の心理学』(安田一郎訳、現代思想選6、河出書房新社、1980/07、amazon.co.jp)#0317* John B. Watson, Behaviorism (Norton & Company, 1930) 行動主義(Behaviorism)の創始者ジョン・B.ワトソン(John B. Watson, 1878-1958…

★スラヴォイ・ジジェク+グリン・デイリー『ジジェク自身によるジジェク』(清水知子訳、河出書房新社、2005/02、amazon.co.jp)#0246 Slavoj Zizek+Glyn Daly, Conversations with Zizek (Polity, 2004, amazon.co.jp) 本当は映画作家になりたかったジジェ…

★平沢剛編『アンダーグラウンド・フィルム・アーカイブス』(河出書房新社、2001/07、amazon.co.jp)#0213 政治も文化も、 あらゆるジャンルが熱く、 共振しあっていた60年代から70年代、 映画のアンダーグラウンド・シーンもまた 混沌とした才能が集まり、 …

★稲葉真弓『エンドレス・ワルツ』(河出書房新社、1992/03; 河出文庫、河出書房新社、1997/08、amazon.co.jp)#0141* サックス・プレイヤー阿部薫(あべ・かおる, 1949-1978)と元女優で作家の鈴木いづみ(1949-1986)の出会いと別れと死を描いた小説。若松…