2004-03-01から1ヶ月間の記事一覧

哲学の劇場

★作品の愉悦 「写真は何を写してる?」を追加。

★仕事=まえがき/あとがき発送

「まえがき」はむつかしい。

ぼちぼち「哲学の劇場」のメンテナンスを再開せねば(ぺんぺん草が生えちゃうよ)。

★高橋哲哉講演会「反戦の哲学――犠牲の論理は超えられるか」@岩波ブックセンター

★『INNOCENCE』(2004) 物語の構築に関心が薄いことをハナから隠そうともしないところがすきです、この監督。アニメーションでここまでやる必要があるのか/アニメーションだからこそここまでできる、という作りこみも凄まじい。

★湯浅博雄『聖なるものと〈永遠回帰〉――バタイユ・ブランショ・デリダから発して』(ちくま学芸文庫ユ3-1、筑摩書房、2004/03) ★井村君江編『日夏耿之介文集』(ちくま学芸文庫ヒ7-3、筑摩書房、2004/03) 「出身地・幼少期」「身辺文具」「詩・俳趣味」「…

★仕事(写真撮影) といっても撮られるのは書物。

★『美術手帖』第56巻第847号 2004年4月号 特集=いま世界を動かしはじめた最新アーティスト100人――グローバリズム・多文化主義以後のアートシーンへ ★『10+1』No.34 2004 特集=街路 Road/Street ・隈研吾+森川嘉一郎「ポスト地政学の趣都論――ストリート/…

★のに 飯田鉄の街の写真、いいなァ。この、東京にいまも残る(残っていた)戦前の建物の佇まい。くは。あかん(直接は関係ないけれど)、こないだ出た植田実『集合住宅物語』(みすず書房、2004/03)が読みたくなってきたわ(こちらの写真は、鬼海弘雄)。こ…

★『GRAPHICATION』No.131 通巻320号(FUJI ZEROX) 特集=デザインのいま ・飯田鉄「街区の眺め」 http://www.fujixerox.co.jp/company/fxbooks/graphication/ ★『スペイン書房 Ojo!』No.E-236

引き続き書庫の整理中に出会った書物について。当初予定していた「何を企んでいる?」シリーズは一旦脇において、ふつうにおもろい本をご紹介したい。 ★哲学今昔 ★桑木厳翼『哲學綱要 全』(太陽堂、大正十五年) 本書は、大正元年に初版が世に出た哲学概論…

★ディミトリ・グタス『ギリシア思想とアラビア文化――初期アッバース朝の翻訳運動』(山本敬二訳、勁草書房、2002/12) Dimitri Gutas, Greek thought, Arabic culture: The Graeco-Arabic translation movement in Baghdad and early Abbasid society (2nd -…

★(承前)何を企んでいる? ★『近代犯罪科學全集3 犯罪捜査法』(武侠社、昭和五年) 昭和五年といえば1930年。そんな時代に刊行された「近代犯罪科學全集」(全15巻+別巻)の第3巻がこの「犯罪捜査法」である。 巻末の総目録を眺めると、「医学博士」「警…

本日の教訓

読みもしない本を手にいれないこと。 ――「ってのが僕の 今の心 嘘じゃないけどでも」(小沢健二)

こんな本を集めて、お前はなにを企んでいる?

★綿谷雪『術』(青蛙房、昭和卅九年) このシンプルな書名の書物は、臙脂色の箱にはいっており、箱の正面四隅に「術」という文字が記されている。本の性格をお伝えするために、「はしがき」の言葉を見てみよう。 「子供は自分の想像力を信じている。 嘘でな…

書物の荷解きをする

運んでも運んでもある。一向に終わるという気配がない。シシュポスの神話である。 なにがって、書物がはいったダンボール箱が、である。 学生の時分から住んでいる場所の居住スペースが少なくなってくると、窮余の策として当面不要な書物を実家に送付してい…

★賢い黒犬(雑種) ジョーという名前のかわいい黒犬がいました。それはとても賢い雑種で、わたしはかれにむかって自分の神秘的な詩を読み聞かせてやったものでした。あの犬は古代エジプトの神の生まれ変わりだったのだとわたしはかたく信じているのですが、…

★プラトン『テアイテトス――知識について』(渡辺邦夫訳、ちくま学芸文庫、筑摩書房、2004/03) Πλατων, Θεαιτητοσ

部屋の片付け。仕事が終わったら手にいれて読みたいと思っていた本がつぎつぎに出土(これで買わなくて済むわ)。未開封のDVD一山。見覚えのないCD群と大ザッパ先生のアルバム数枚。メモの束。無数の付箋セット(手にいれてはひとつ使って残りをどこかへ紛失…

●五十嵐一『知の連鎖――イスラームとギリシアの饗宴』(勁草書房、1983) ●五十嵐一『音楽の風土――革命は短調で訪れる』(中公新書737、中央公論社、1984) ●五十嵐一『イスラーム・ルネサンス』(勁草書房、1986) ●五十嵐一『摩擦に立つ文明――ナウマンの牙…

★混濁道 混濁する意識のなかでしたためた文章も少し寝てから読めば直せるだろうと思ったのが素人の浅はかさ。もともと(つねに・すでに)意識が混濁傾向にあることを忘れていました。 ★談話室滝沢だより 今日の隣席では、女性用下着販売店の営業戦略会議(?…

★本MTG(原稿発送)

★鶴見俊輔+上野千鶴子+小熊英二『戦争が遺したもの――鶴見俊輔に戦後世代が聞く』(新曜社、2004/03) ★ジャック・ブーヴレス『合理性とシニシズム――現代理性批判の迷宮』(岡部英男+本郷均訳、叢書・ウニベルシタス785、法政大学出版局、2004/03) Jacque…

あいまいなクレタ人

いまさら申し上げるまでもありませんが、このダイアリにはフィクションともノン・フィクションとも夢とも現ともつかないことが書かれています。ご注意ください(だからなにを?)。

★非モテ度――あなたはホントにもてないのか? http://www2s.biglobe.ne.jp/~sight/pc/ これで非モテなんて言っていると、非モテの人は暴動を起こします _| ̄|○ *このネタは、酒井さんのところで拾いました。 http://d.hatena.ne.jp/contractio/20040309#p8

哲学史上屈指の名著スピノザ『エチカ』に半日以上の時間を費やした後、これまた屈指の名著であるベルクソン『物質と記憶』の意義を、400字程度で述べようということ自体が土台無理なのではないかという暗澹たる気持ちと、しかし拙紹介駄文が見知らぬ誰かを『…

★本MTG(推敲・作品ガイド)

★『文學界』第58巻第4号 2004年4月号(文藝春秋社) ・篠沢秀夫「最終講義」 ・斎藤環「文学の徴候 妄想戦士ルサンチマン」 ・狐「文庫本を求めて」 ・小泉義之「町田康『パンク侍、斬られて候』」(書評) ・阿部和重「映画覚書 反復と差異」 ・茂木健一郎…

★思い出せない成田エキスプレスでのこと。やけに大きな月が見えるな、と窓の外を眺めていると、ガラスに反射して前の席の一部が見える。女性が電子辞書を使って調べ物をしながら本を読んでいる様子。その電子辞書はディスプレイも大きくて、メモリカードをさ…