2017-09-01から1ヶ月間の記事一覧
『本の雑誌』2017年10月号(本の雑誌社)は、「2017年、新訳の旅!」特集。 新訳して欲しいと思う本かー。 ミシェル・フーコーの『言葉と物』、そろそろいかがでしょう。 今回から、同誌で「マルジナリアでつかまえて」という連載を始めました。 第1回は「わ…
twitterで、サミュエル・ベケットの全蔵書デジタル版のデモを見られることを教えてもらう。蔵書の構成もさることながら、マルジナリアの資料としても注目したい。 それにしても、作家たちも、よもや自分の蔵書や余白への書き込みが後に公開・共有されるとは…
「日本経済新聞」2017年09月09日(土)号の「交遊抄」欄に寄稿しました。大学時代からの恩師・赤木昭夫先生について書いております。500文字くらいの短文です。
目下仕上げに向けて作業中の『夏目漱石『文学論』論(仮)』(幻戯書房)のため、現物を確認しなおしたい文献を買い集める。 何年か前に図書館の助けを借りて読んだものがほとんどだけれど、いまは他館から取り寄せる時間を惜しんで、とにかく手に入るものは…
SNSを眺めていたら、あるゲームの宣伝文句に「チェスとRPGが融合」と書いてある。 人間の記憶というのは面白いもので(主語が大きい)、何を見ても何かを思い出すようだ。 いわゆる非意志的記憶とでも言うのだろうか、自分でそうしようと思ったわけでもない…
仕事のあいまの息抜きにと、以前は写真だけ撮ってfacebookに投稿していた蒐書録を、この場でつけてみているところ。自分に関するお知らせだらけになってしまうより、精神衛生的にもいいですね。 ★スティーヴン・キング『死の舞踏――恐怖についての10章』(安…
世界のデザイン誌『アイデア』第379号(誠文堂新光社、2017)は、「ブックデザイナー鈴木一誌の仕事」特集。 モウ表紙の写真だけでしばらく楽しめます。 鈴木さんの生い立ちから現在に至るまでを語るロングインタヴューは、鈴木さんの個人史でもあり、ブック…
私がはじめて三浦梅園(1723-1789)を知ったのは、たぶん「日本の名著」(中央公論社)を集め読んでいる最中だったと思う。 いずれも抄録ながら『玄語』『贅語』を収めた『中公バックス日本の名著20 三浦梅園』(1984; 私が手にしたのは1996年の再版)を手に…
河出書房新社から「池澤夏樹=個人編集 世界文学全集」(全30巻)が刊行されたのは、2007年11月から2011年03月にかけてのこと。 かつて多種多様な文学全集が出ていたのが嘘のように(例えば田坂憲二『文学全集の黄金時代』をご覧あれ)、そうした企画が少な…
外に出ると書店に寄る。 書店に寄ると本を買う。 書店に寄ったのに手ぶらで店を出る日は、よほどくたびれているということが自覚される。そんなふうに感じるようになって早幾歳。 目下プロ契約を結んで通っているゲーム会社モブキャストは東京都は六本木にあ…
★中尾央+松木武彦+三中信宏編著『文化進化の考古学』(勁草書房、2017) 目次は以下の通り。 はじめに 中尾央・松木武彦 第1章 現代的な文化進化の理論 井原泰雄 1.1 文化進化 1.2 中立的な文化進化 1.3 適応的な文化進化 1.4 結論 第2章 遠賀川式土器の…
気散じの散歩がてら神保町に出かけて東京堂書店で入手。『夏目漱石『文学論』論(仮)』の初校ゲラも鞄に入れていたのだけれど、肝心のペンを忘れる。ペンを忘れるということは本も読めない。それでも小説なら比較的読めるというので、憎からず思っているエ…
★マドレーヌ・ピノー『『百科全書』』(小嶋竜寿訳、文庫クセジュ1014、白水社、2017) Madeleine Pinault, L'encyclopédie (Collections QUE SAIS-JE? No. 2794)の翻訳書。吉川浩満くん(id:clnmn)の「著者名が美味しそうで困る」というつぶやきをうっかり…
Sara Barnes, "15 Amazing Winners From the 2017 iPhone Photography Awards" (MY MODERN MET, June 28, 2017) (画像はhttp://mymodernmet.com/ippawards-iphone-photography-2017/からのリンク) サムネイルにもなっているこの写真に目を奪われる。 色と…
twitterで教えてもらった線形代数(linear algebra)の講義。 MITのOpenCourseWareのチャンネル。講師はギルバート・ストラング(Gilbert Strang)教授。2005年の春学期とのこと。 先生が、本当はぱっと答えを出せるであろうところ、その場で思考を展開する…
このところ手にした本や雑誌の写真を撮ってInstagramで記録してみている。 写真に撮るだけなら片手間でできるので、三日坊主気味の私でも比較的サボらず続けられている。 これなら、外にいるときに「あれ? あの本ってどうしたっけな」なんて時に写真を眺め…
9月1日(金)はゲンロンカフェでのイヴェント、三中信宏×山本貴光×吉川浩満「分ける、つなぐ、で考える」に登壇しました。 ご来場、ご視聴いただいたみなさま、ありがとうございました。 当日、私から配布した資料のファイルを公開いたします。下記dropboxへ…