翻訳 の検索結果:

「紙の本のつくり方」(ゲンロンカフェ@ボルボ スタジオ 青山)持参ブックリスト

…、吉川浩満くんと共に翻訳中。 ★02. 『国立国会図書館所蔵 明治期刊行図書目録』(全5巻+別巻、紀伊國屋書店、1971-1976)* 国立国会図書館の蔵書のうち、明治期に刊行された本について編まれた目録です。ちゃんと数えていませんが、10万冊以上が掲載されているようです。今回一番重かった本。 ・第1巻:哲学・宗教・歴史・地理の部・第2巻:政治・法律・社会・経済産業・統計・教育・兵事の部・第3巻:自然科学・医学・農学・工学・家事・芸術・体育・諸芸の部・第4巻:語学・文学の部・…

『ルールズ・オブ・プレイ』ユニット2発売

…サイバネティックシステムとしてのゲーム 第19章 ゲーム理論システムとしてのゲーム 第20章 対立のシステムとしてのゲーム 第21章 ルールを破るということ 招待ゲーム2 フランク・ランツ ソフトバンククリエイティブ版が刊行されたのは2011年のことで、編集の星野浩章さんに大変お世話になりました。翻訳に着手したのは2008年だから、もう10年前のことですね。 リンク先のニューゲームズオーダーのページで、各種電子書籍についてのご案内があります。 どうぞよろしくお願いいたします。

『ルールズ・オブ・プレイ』新版

…なかった文献でその後翻訳された本の書誌を追記したり、旧版で見つかった誤植なども直すことができたのは訳者としてもありがたい。 今回は4分冊で刊行される。本書全体は4つのユニットから成っており、ユニットごとに分冊にするという次第。しかも以前からご要望の多かった電子書籍版を中心として、冊子版も出すという形。 私の作業が遅れ気味のため、当初の予定より刊行が遅れているが、ようやく第1分冊の電子書籍版が3月17日に発売される。価格も第1分冊(ユニット1)は1000円とお求めやすくなってい…

2019年の展望/2018年の回顧

…、2019年は文筆と翻訳を中心にとりくむ予定です。 目下、次に刊行する予定で集中して書き進めているのは ★『日本語文法小史(仮題)』 であります。日本語の文法は、どのようにしていま私たちが知っているような形になったのか、そこではどんな試みがなされてきたのかを日本語以外の言語も視野に入れて辿る本です。 翻訳では吉川浩満くんと『MiND』『先史学者プラトン』に続いて3冊目となる共訳を進めています。 ★アンソニー・グラフトン+ダニエル・ローゼンバーグ『時間のカルトグラフィ』(吉川浩…

ジョン・R・サール『MiND――心の哲学』がちくま学芸文庫入り

…勁草書房)もつい先日翻訳刊行されたところでした。 下の書影は、吉川くんによるツイートを拝借しています。 出来! 2018/11/8発売!|「唯物論も二元論も、心をめぐる従来理論はそもそも全部間違いだ! その錯誤を暴き、あらゆる心的現象を自然主義の下に位置づける、心の哲学超入門」|ジョン・R・サール『MiND(マインド) 心の哲学』山本貴光、吉川浩満訳、ちくま学芸文庫 https://t.co/vxV1G2pMP3 pic.twitter.com/wU4LmLGjob — 吉川…

ヒロ・ヒライ+山本貴光「歴史学と科学から読みとく錬金術」

…定のヒライさんによる翻訳書―― L・M・プリンチーペ『錬金術の秘密:再現実験と歴史学から解きあかされる「高貴なる技」』(ヒロ・ヒライ訳、勁草書房) (画像は勁草書房のページからリンク) の刊行記念イヴェントとして対談を行います。 錬金術といえば、日本でもマンガやゲームなどを通じて、言葉としては馴染みがあるかもしれません。他方で、その実態はどうだったのかといえば、この興味深い営みについて思想史の森に分け入って理解するのは容易なことではありません。 プリンチーペの『錬金術の秘密』…

台湾の文芸誌『聨合文學』

…」と聴いてメモ。 甘耀明著『冬将軍が来た夏』(白水紀子訳) https://t.co/xraH6CoGRv に収録されている高樹のぶ子さんの解説の中国語訳が、台湾の文芸誌「聨合文学」7月号に掲載されました!翻訳者は呉佩珍さん。相互交流が形になってうれしいです! pic.twitter.com/3sPmFjSeTg — 白水社 (@hakusuisha) August 10, 2018 ⇒聨合文學 http://unitas.udngroup.com.tw/index.html

読書感想文のコツについてお答え

…読みつつ、他の新著や翻訳に取り組んでいるところです。あと、今度対談するテーマになっている本のゲラなども拝読中です。あと(以下略) しかもよく考えたら、夏休みはありませんでした……。 夏休みの宿題といえば読書感想文。 読書感想文といえば、どう書けばいいのだ。 というわけで、進学情報サイト「スタディサプリ」からのリクエストで、読書感想文のコツについてお話ししました。 というと、大変に物が分かったふうで偉そうでもありますが、なにを隠そう私自身は、子供のころ、読書感想文が嫌いでした。…

「ゲームクリエイター育成会議」第3号

… ここまで遅れたのは翻訳の問題でした。タイトルの「プレイ」という語句ですら、「遊ぶ・もてあそぶ・きらめく・そよぐ・噴出する・試合をする・演奏する・演じる・ふるまう・面白半分でする・ゲームをする・つけこむ・受け取られる・参加する」など、さまざまな意味を含んでおり、ピッタリとした訳語が存在しない。しかも本書は学術書という性格上、アカデミックな文脈にのっとった翻訳が求められます。そのため、翻訳に相応の教養が求められるのは明らかでした。まさに、『戦国無双』など数々のゲーム開発にたずさ…

「人文的、あまりに人文的」第19回

…id:clnmn)との連載書評対談「人文的、あまりに人文的」第19回を寄稿しました。 今回は翻訳にかんする2冊をとりあげています。 ★エミリー・アプター『翻訳地帯――新しい人文学の批評パラダイムに向けて』(秋草俊一郎+今井亮一+坪野圭介+山辺弦訳、慶應義塾大学出版会、2018/04) ★河野至恩+村井則子編『日本文学の翻訳と流通――近代世界のネットワークへ』(アジア遊学216、勉誠出版、2017/12) この連載は次回第20回で完結予定です。 どうぞよろしくお願いいたします。

アントニオ・ネリ『ガラス製造術』(1612)

…たヨーロッパ各国語に翻訳された。日本では江戸時代にオランダ語をもとに馬場佐十郎が訳した《硝子製造集説》に本書のことが記されている。[前田 正明] この説明にある馬場佐十郎による訳書は、早稲田大学の古典籍総合データベースにデータがある。 『硝子製造集説』(渋江虬監試、馬場貞由訳述、書写年代不明)は、早稲田大学古典籍総合データベースにあった。「馬場佐十郎」での検索だと出てこないので見逃すところだった。「馬場貞由」の検索で出てくる。ありがたや。 http://www.wul.was…

デジタル文芸誌「Asymptote」

「Asymptote」は、数学でいう「漸近線」を意味するタイトルを冠した文芸サイト。 翻訳をつうじて世界文学の扉を開けることをミッションとしており、その雑誌には105の国、84の言語から作品を掲載しているとのこと。 文芸誌のあり方を考えるうえで、一つの有力な試みかと思い注目しております。

機械翻訳における「教師なし学習」

「教師なし学習は機械翻訳に魔法をかけるか?」(中村良「ディープラーニングブログ」) 機械翻訳における「教師なし学習」の最近の進展についての解説。 勉強になります。

服部徹也+山本貴光「来たるべき文学のために ――『文学問題(F+f)+』(幻戯書房)刊行を機に」

…本文異同調査を通した翻訳底本推定を視座にーー」 私も『文学問題(F+f)+』を書く過程で、服部さんの論文を発見して、興味ある問題設定と精緻な論の組み立てに触れ、「現代にも『文学論』について、このような研究をしている人がいるのか」とおおいに勇気づけられました。『文学論』についてさらに進んで検討してみたい読者には、いずれもたいへん有益な論文です。 そこでこのたび、「週刊読書人」編集部から拙著についての対談をしてはいかがかとお声かけいただいて、真っ先に服部徹也さんのお名前を思い浮か…

2017年の回顧

…難しさよ! ★K. 翻訳 ・スコット・ジョセフ「場所のない言葉」第2回「アルファベットの隙間」(『IDEA』第377号、誠文堂新光社、2017年04月) ・スコット・ジョセフ「場所のない言葉」第3回「第二のことが第一に」(『IDEA』第378号、誠文堂新光社、2017年06月) ・スコット・ジョセフ「場所のない言葉」第4回「言葉のサンプリング」(『IDEA』第379号、誠文堂新光社、2017年09月) 2016年から始まった連載翻訳が完結しました。 (スコット・ジョセフさん風…

辞書を用いない教師なし機械学習による翻訳の技術

辞書を用いない教師なし機械学習による翻訳の技術について。 文中で言及されているScience誌の記事はこちら。

蒐書録#030:新居洋子『イエズス会士と普遍の帝国――在華宣教師による文明の翻訳』ほか

…天文ガイド監修『星座がわかる星空の地図 野外星図』(誠文堂新光社) ★Bryan Milner『ケンブリッジ物理学コース 宇宙の科学』(坪田幸政訳、丸善出版、2003/03) Bryan Milner, Cosmology (2000) ★中村士+岡村定矩『宇宙観5000年史――人類は宇宙をどうみてきたか』(東京大学出版会、2011/12) ★新居洋子『イエズス会士と普遍の帝国――在華宣教師による文明の翻訳』(名古屋大学出版会、2017/11) 徐々に文学から天文学のほうへ。

蒐書録#024:『岩波講座 日本経済の歴史』

…在性』(井筒俊彦著作翻訳コレクション、鎌田繁監訳、仁子寿晴訳、慶應義塾大学出版、2017/10) Toshihiko Izutsu, The Concept and Reality of Existence (1971) ★『岩波講座 日本経済の歴史1 中世――11世紀から16世紀後半』(岩波書店、2017/07) ★『岩波講座 日本経済の歴史2 近世――16世紀末から19世紀前半』(岩波書店、2017/08) ★『岩波講座 日本経済の歴史3 近代1――19世紀後半から第一次…

蒐書録#023:マイケル・ベンソン『世界《宇宙誌》大図鑑』

…文学論を少々(執筆・翻訳中の本のあいまに)。 文学の頭に「天」がつけば天文学である。 文学の頭に「人」がつけば人文学である。 理(ことわり)としてもよさそうなところ、文(あや)を読む学というのがなんだか面白い。 天文学、特にこのたびは天文学史、宇宙誌方面に目を向けつつある。 そのつもりで天文学書コーナーをぶらぶらしていたら、この本が目に入った。 ★マイケル・ベンソン『世界《宇宙誌》大図鑑』(野下祥子訳、東洋書林、2017/10) Michael Benson, Cosmigr…

蒐書録#022:キース・E・スタノヴィッチ『現代世界における意思決定と合理性』

…要である。 このたび翻訳刊行されたキース・E・スタノヴィッチ『現代世界における意思決定と合理性』(木島泰三訳、太田出版、2017/10)〔Keith E. Stanovich, Decision Making and Rationality in the Modern World, Oxford University Press, 2010〕は、まさにうってつけの本だ。 ともすると細々とした実験や調査の話にまみれて、議論の枠組みを見失いがちなテーマだけれど、スタノヴィッチは適…

蒐書録#021:マイケル・W・クルーン『ゲームライフ――ぼくは黎明期のゲームに大事なことを教わった』ほか

…た小説が、他の言語に翻訳されるまでの時間がぐっと短くなっている現在、文学(本書では特に小説に注目している)は、はなから翻訳されるものとして存在するようになった(もちろん全ての小説が翻訳されるわけではないけれど)。実際にはどういう状況なのかを考察してみようという本。 ★マイケル・W・クルーン『ゲームライフ――ぼくは黎明期のゲームに大事なことを教わった』(武藤陽生訳、みすず書房、2017/10) Michael W. Clune, Gamelife: A Memoir (2015…

蒐書録#019:ヘイドン・ホワイト『メタヒストリー』ほか

…へんおつかれさまでした。ありがとうございます。さあ、予告されながらまだ出ていない次の名著は、と。(自分も翻訳のお約束を2件お待たせしているのでやや危険なコメント) ★『日経サイエンス』第47巻第11号通巻557号2017年11月号「特集=記憶――過去を変える実験」(日経サイエンス社) ★岩波文庫編集部編『岩波文庫解説総目録 1927-2016』(岩波書店、2017/09) 創刊90周年を迎えた岩波文庫。これまで約6000冊を刊行とのこと。これを機に、改めて蔵書を確認し直そう。

蒐書録#017:大森貴秀+原田隆史+坂上貴之『ゲームの面白さとは何だろうか』

…の関心に従って「矛盾と明るさ――文学、おのわけのわからないもの」から拝読します。 ★『ロラン・バルト著作集 第8巻 断章としての身体 1971-1974』(石川美子監修/吉村和明訳、みすず書房、2017/09) これにて全10巻完結。いつか、これまで刊行された翻訳書(多くはみすず書房から出ている)も含めた『ロラン・バルト全集』として仕立て直してもらえたらと夢想しております。 ★『WIRED』第29号「特集=ワイアード、アフリカにいく」(コンデナスト・ジャパン、2017/09)

蒐書録#014:安田登『能――650年続いた仕掛けとは』

…in Science to Go Beyond Outlining and Write a Riveting Novel (2016) 前著『脳が読むたくなるストーリーの書き方』に続いてフィルムアート社から翻訳刊行。文学の研究でも、まだ脳科学を応用とまではいかないまでも、人間の認知のしくみを考慮した認知文学論(Cognitive Literary Science)の試みが広がりつつありますね。小説に限らず、ゲームのシナリオを書く人も前著とあわせて目を通しておくとよさそうです。

蒐書録#011:ステファン・グラビンスキ『火の書』ほか

…』と『狂気の巡礼』を翻訳している芝田文乃さん。 この本を買った日、帰りの電車で読み始め、駅を乗り過ごした。芝田さんの日本語を介して感知されるグラビンスキの静かで大仰なところのない文体を好ましく思う。 『動きの悪魔』の帯に「ポーランドのラヴクラフト」という形容があって、これは私もそうだったけれど、グラビンスキを知らない潜在的な読者へのアピールとしては効果がある(未知を既知になぞらえる作戦)。他方で、いま述べた文体の点で、ラヴクラフトとはだいぶ異なるタッチをもった作家だと思う。 …

蒐書録#10:飯田泰之『経済学講義』ほか

…」が収録されている。翻訳の底本は、D. Martin Luthers Werke, Kritische Gesamtausgabe。講談社学術文庫のための新訳。 ★木村凌二『興亡の世界史 地中海世界とローマ帝国』(講談社学術文庫2466、講談社、2017) 原本は「興亡の世界史」第04巻(講談社、2007/08)。「興亡の世界史」文庫化第III期は本書を筆頭に5冊刊行予定とのこと。 ★網野善彦『日本社会再考――海からみた列島文化』(ちくま学芸文庫ア17-7、筑摩書房、2017…

蒐書録#006:山田慶兒『日本の科学――近代への道しるべ』(藤原書店、2017)

…8-389ページ) 翻訳などをしていると、ときおり(いや、しばしば)同じような絶望を感じることがある(梅園を読解するのに比べたら大袈裟な言い方かもしれないけれど)。書き手がなにを言おうとしているのかまるで分からず、単語や文の単位では分かるように感じても、その連なり全体では意味が分からない、というふうに。要するに、その文を理解するために必要な文脈をつかめないとこういう苦心をすることになる。 読みようによっては、『〆切本』(左右社)に掲載されてもよい文章かもしれない。というのは半…

『池澤夏樹、文学全集を編む』(河出書房新社、2017/09、近刊)

…、この全集にもある。翻訳で読んで興味がわいた読者は、放っておいても原文を探したり、他の翻訳にも目を向けたりするものだ。その手前ではるかに重要なのは、ファーストコンタクトの第一印象ではなかろうかと思う。 同全集にことよせた私事のようなことで恐縮だけれども、2014年に『文体の科学』(新潮社)という本を出した。その後、同書をおもしろがってくださった池澤夏樹さんと対談する機会を頂戴して、池澤訳『古事記』についてあれこれおしゃべりをした(「古事記のインターフェイス」と題して『新潮』2…

蒐書録#005:千葉雅也『動きすぎてはいけない』ほか

…m Thales to Higgs (2017) 書店の洋書売り場に行くたび、ポピュラーサイエンスの棚で目に入って、そのつど読みたいなあ、読もうかなあ、でもあとでいいかなあ……などと迷っていたら翻訳が出た。科学史において図が果たした役割について考えてみたいと念じていたこともあって、うれしくありがたい訳業。解説は村山斉氏。著者と解説者のプロフィールはあって、訳者のプロフィールがないのがちょっと気になった。原題を直訳すれば『物理を描く――タレスからヒッグスまで2600年の発見』。

蒐書録#003:エンリーケ・ビラ=マタス『パリに終わりはこない』他

…ma, 2003)の翻訳。『バートルビーと仲間たち』(新潮社、2008)、『ポータブル文学小史』(平凡社、2011年)に続いて木村榮一氏訳。 ★ポルドミンスキイ『言葉に命を――ダーリの辞典ができるまで』(尾家順子訳、群像社、2017) Порудоминский, Жизнь и слово (1985)、「ロシアの辞書編纂者として名高いウラジーミル・イワーヴィチ・ダーリの伝記物語『人生と言葉』(原題)の翻訳」(訳者あとがき)。辞書編纂者たちの伝記を集めて読みたい。 ★マリオ…