2005-06-01から1ヶ月間の記事一覧

★川田喜久治『地図』(月曜社、2005/03、amazon.co.jp) 写真集の復刻といえば、本書も貴重な仕事です。まずは書店で実物をお手にとられたい。 ⇒月曜社 > 川田喜久治『地図』 http://getsuyosha.jp/kikan/map.html

★『安井仲治写真作品集』(飯沢耕太郎+金子隆一監修、日本写真史の至宝、国書刊行会、2005/05、amazon.co.jp) 日本の写真表現が最初の全盛期を迎えた1930年代を中心にモダニズムの傑作写真集を原本に忠実に復刻するシリーズ【日本写真史の至宝】第1回配本…

★『東京人』no.216、2005年7月号(都市出版) 特集は「新宿が熱かった頃 1968-1972」。 唐十郎、若松孝二、宇野亜喜良、小室等、原田芳雄、J.A.シーザーへのインタヴューのほか、四方田犬彦+福間健二の対談、鹿島茂、寺田博、御厨貴のエッセイで構成。 こん…

★「ネフェス(呼気)」(2003) ピナ・バウシュとヴッパタール舞踊団の来日公演は、「ネフェス(呼気)」(Nefés)。 イスタンブールに触発され構想されたという130分(2部構成)の舞踊。 上半身を露わにして腰に白い布を巻いた男性が床に寝そべって「私がハ…

★稲垣足穂『稲垣足穂コレクション6——僕のユリーカ』(ちくま文庫い53-6、筑摩書房、2005/06、amazon.co.jp)

★西郷信綱『古事記注釈 第二巻』(ちくま学芸文庫サ16-3、筑摩書房、2005/06、amazon.co.jp) かつて平凡社から刊行されていた同書を、文庫では全8巻で。

★福田和也『日本人の目玉』(ちくま学芸文庫フ15-3、筑摩書房、2005/06、amazon.co.jp) 1998年に新潮社から刊行された批評集の文庫化。 ・「放哉の道、虚子の道と道」 ・「西田の虚、九鬼の空」 ・「見えない洲之内、見るだけの青山」 ・「三島の一、安吾の…

★エドマンド・スペンサー『妖精の女王 3』(和田勇一+福田昇八訳、ちくま文庫す16-3、筑摩書房、2005/06、amazon.co.jp) Edmund Spenser, The Faerie Queene (1590-1596) 全四分冊の第三分冊。

★竹中労『完本 美空ひばり』(ちくま文庫た20-6、筑摩書房、2005/06、amazon.co.jp) まだ中を確認してませんが、以前(1987)、朝日文庫から出ていた本の増補版でしょうか。美空ひばりといえば、鈴木清順の『オペレッタ狸御殿』にディジタル処理で特別出演…

★ルイス・キャロル『不思議の国の論理学』(柳瀬尚紀訳、ちくま学芸文庫キ13-1、筑摩書房、2005/06、amazon.co.jp) Lewis Carroll, Logics in Wonderland ルイス・キャロル(Lewis Carroll[Charles Lutwidge Dodgson], 1832-1898)の言葉や論理のあそび満載…

★ジャック・デリダ『声と現象』(林好雄訳、ちくま学芸文庫テ2-6、筑摩書房、2005/06、amazon.co.jp) Jacques Derrida, La voix et le phénomène: Introduction au problème du signe dans la phénoménologie de Husserl(P.U.F., 1967; Quadrige 156, P.U.F…

★『骨』(94min, 1997) Ossos リスボン郊外にあるスラム街。狭い路地にひしめきあう家のひとつにその男(ヌーノ・ヴァス)は住んでいる。若者は、職もなく食べるあてもなければ働く意志もなさそうだ。店のゴミ箱で食べ物を漁る生活を送る男。そこへ病院には…

★中山元『高校生のための評論文キーワード100』(ちくま新書542、筑摩書房、2005/06、amazon.co.jp)#0433 100のキーワードをそれぞれ見開き2頁で解説。 中山さんには、『思考の用語辞典』(筑摩書房、2000/05、amazon.co.jp)という著作もあり、こちらも100…

★高田理惠子『グロテスクな教養』(ちくま新書539、筑摩書房、2005/06、amazon.co.jp)#0432 『文学部をめぐる病い——教養主義・ナチス・旧制高校』(松籟社、2001/06、amazon.co.jp)の著作もある高田理惠子(たかだ・りえこ, 1958- )氏の新著。 教養という…

★『にっぽん三銃士 博多帯しめ一本どっこの巻』(96min, 1973) 上記作品の第二部。夜行列車(の貨車)にまぎれこんで東京を脱出した三銃士のその後の話。 それぞれの出自と苦境を後にした三人は、列車に運ばれるままたどり着いた新天地・博多でまたまた一騒…

★『にっぽん三銃士 おさらば東京の巻』(88min, 1972) 48歳戦中派・元帝国陸軍中尉でいまはしがない編集長。小説を書こうと妻子の白い目もいとわず原稿用紙ばかり山のようにもっている・黒田忠吾(小林桂樹)。 36歳戦後派・医学博士で助教授とエリートコー…

★『群像』第60巻第7号、2005年7月号(講談社) 奥泉光+町田康「物語を打ち破る力」は二人の小説作法が垣間見えておもしろい対談。 安藤礼二「虚空の曼荼羅——折口信夫新発見資料解説」は、新発見資料三点つき。下記、栗原さんのブログに安藤さんのコメントも…

★『文學界』第59巻第7号、2005年7月号(新潮社) 01:松浦寿輝+星野智幸+陣野俊史「村上龍『半島を出よ』を読み解く」 鼎談冒頭にて松浦氏、同書を絶賛。 02:福田和也「不本意な覚醒——ヴィットリーニのファシズム、ユンガーとナチズム」 今年に入って二冊…

★『新潮』第102巻第7号、2005年7月号(新潮社) 第18回三島由紀夫賞は、鹿島田真希(かしまだ・まき, 1976- )氏の『六〇〇〇度の愛』(『新潮』2005年2月号、掲載)。選評のほか、笙野頼子(しょうの・よりこ, 1956- )氏との対談も掲載されている。 01:谷…

★小俣和一郎『精神医学の歴史』(レグルス文庫252、第三文明社、2005/06、amazon.co.jp)#0428 精神医学の歴史を新書のヴォリュームでバランスよくまとめた一冊。精神医学史というと、「精神医学」という言葉が使われはじめた近現代以降に目がいきがちだけれ…

★伊藤典夫編『SFベスト201』(新書館、2005、amazon.co.jp) 「10分でわかるSF入門」ともいうべき伊藤典夫の序文に、 SFファンのツボをおさえた解説と、 センス・オブ・ワンダーを分析したレーダーチャート! ヴォネガットからイーガンまで、文学の最前線を1…

★『大航海』No.55(新書館、2005) 特集は「現代日本思想地図——現在に向けて発言する25人を検証する!」。 25人の内訳は、東浩紀*、小熊英二、斉藤環*、福田和也*、齋藤孝、宮台真司、大澤真幸*、大塚英志、浅田彰*、金子勝、村上龍、村上春樹、中沢新一*、…

★ジャック・ラカン『無意識の形成物(上)』(ジャック=アラン・ミレール編、佐々木孝次+原和之+川崎惣一訳、岩波書店、2005/05、amazon.co.jp) Jacques Lacan, Le Séminaire, Livre V: Les formations de l'inconscient (texte établi par Jacques-Alai…

★『思想』No.974、2005年6月号(岩波書店) ・熊野純彦「思想の言葉」 ・門脇俊介「存在論・プラグマティズム・テクノロジー」 ・信原幸弘「クオリアとアフォーダンス」 ・石川求「対話とはなにか——ガーダマー拾遺」 ・山崎望「再配置されるシティズンシップ…

★ダニエル・C.デネット『自由は進化する』(山形浩生訳、NTT出版、2005/05、amazon.co.jp) Daniel C. Dennett, Freedom Evolves(2003) 本書は「自由意志」を擁護するために書かれた本だ。だから、書店店頭で本書の脇に添えられているポップに訳者山形浩生(…

★『ミリオンダラー・ベイビー』(133min, 2004) 「ボクシングってのは自然に反した行動なんだ」声が囁いた。「おれが言ってることがわかるか? ボクシングは、何もかも生きることに反している。左に動きたいなら、左側に踏み出してはいけない。右の爪先を出…

★高崎金久『ツイスターの世界——時空・ツイスター空間・可積分系』(共立出版、2005/05、amazon.co.jp)#0424 ロジャー・ペンローズ(Roger Penrose)といえば、日本では『皇帝の新しい心——コンピュータ・心・物理法則』(林一訳、みすず書房、1994、amazon.c…