2005-04-01から1ヶ月間の記事一覧

★『新潮』第101巻第5号、2005年5月号(新潮社)#0348 「映画との対話」と題する特集は、三つの企画で構成。 1:浅田彰+蓮實重彦「対談 ゴダールとストローブ=ユイレの新しさ」は、過日日本でも新作『ノートル・ミュジック(われらの音楽)』(2004)が上映…

★トマス・ケイヒル『ギリシア人が来た道』(森夏樹訳、青土社、2005/02、amazon.co.jp)#0347* Thomas Cahill, SAILING THE WINE-DARK SEA: Why the Greeks Matter (Nan A. Talese / Doubleday, 2003) トマス・ケイヒル(Thomas Cahill, )氏が手がけるシリ…

ことのついでに、チューリング関連の書籍とウェブサイトを何点かかかげておきたい。 西垣通編訳『思想としてのパソコン』(NTT出版、1997/05、amazon.co.jp)には、チューリングの「Computing machinery and intelligence」が「コンピュータと知能」と題して…

★星野力『甦るチューリング——コンピュータ科学に残された夢』(NTT出版、2002/10、amazon.co.jp)#0346* アラン・マシソン・チューリング(Alan Mathison Turing, 1912-1954)といえば、チューリング・マシンや第二次世界大戦下での対独暗号読解の仕事などで…

★John R. Searle, Mind: A Brief Introduction (Fundamentals of Philosophy, MIT Press, 2004/08, amazon.co.jp) 「第八章 自由意志」に進む。論争が絶えないこのテーマ、サールはどう料理するのか/しないのか、たのしみ。

東京日仏会館で、以下のイヴェントが開催される予定。 ★ジャック・デリダへのオマージュ 日時=2005年04月16日(土)16:00- 場所=東京日仏会館・エスパス・イマージュ ・『NOM A LA MER』(2004/テキスト:サファー・ファティ/朗読:ジャック・デリダ)上…

未來社、2005年4月の新刊より。 ★折原浩『学問の未来——ヴェーバー学における末人の跳梁跋扈』(未來社、amazon.co.jp) 『マックス・ヴェーバーの犯罪』なる耳目蠢動を意図した悪質なヴェーバー非難の書、およびそうした本に雷同していかがわしい賞を付与し…

★『未来』 No.463、2005年4月号(未來社) 「読書特集2005」と題して、読書をめぐる各種テキストを掲載している。 ★世界の書店から ・酒井隆史「ニューヨーク、ラディカル書店ツアー」 ・丸川哲史「台北書店めぐり」 ・森元庸介「指し示される自由——リブラリ…

平凡社ライブラリー2005年04月の新刊は、以下の三冊。 ★西郷信綱『源氏物語を読むために』(平凡社ライブラリー534、平凡社、2005/04、amazon.co.jp) ★ポール・ヴァレリー『ヴァレリー・セレクション(下)』(東宏治+松田浩則編訳、平凡社ライブラリー535…

★ポール・ヴァレリー『ヴァレリー・セレクション(下)』(東宏治+松田浩則編訳、平凡社ライブラリー535、平凡社、2005/04、amazon.co.jp)#0345 新訳による『ヴァレリー・セレクション』(全2巻)の下巻。収録作品は以下のとおり。 ・海への眼差し ・『パ…

ちくま新書、2005年4月の新刊書は以下の書目。 ★内田隆三『社会学を学ぶ』(ちくま新書527、筑摩書房、2005/04、amazon.co.jp) ★義江明子『つくられた卑弥呼——〈女〉の創出と国家』(ちくま新書528、筑摩書房、2005/04、amazon.co.jp) ★桑原茂夫『この博物…

★内田隆三『社会学を学ぶ』(ちくま新書527、筑摩書房、2005/04、amazon.co.jp)#0344 内田隆三(うちだ・りゅうぞう, 1949- )氏の新著。内田氏がいかにして社会学徒となったかという読書遍歴に重ねながら読者を社会学の方へ案内する一冊。なぜ、どのように…

ストローブ=ユイレの映画『階級関係——カフカ「アメリカ」より』(紀伊国屋書店、2005/03、amazon.co.jp)が、「ストローブ=ユイレ コレクション2」として発売になった模様。 同作品は、フランツ・カフカの小説『アメリカ』を原作とし、台詞を改変すること…

みすず書房、2005年4月の新刊案内より。 ★ナディン・ゴーディマ『いつか月曜日に、きっと』(福島富士男訳) ★東谷譲『進駐軍クラブから歌謡曲へ——戦後日本ポピュラー音楽の黎明期』 ★木村敏『関係としての自己』 ★ジャック・デリダ『生きることを学ぶ、終に…

★種村季弘『ザッヘル=マゾッホの世界』(平凡社ライブラリー518、平凡社、2004/11、amazon.co.jp)#0343 管見によると目下、日本語で読めるザッヘル=マゾッホの評伝としては、唯一の作品。著者は、惜しくも昨年の夏に亡くなったドイツ文学研究者の(という…

目下、日本語で読めるザッヘル=マゾッホ作品には、以下のものがある。 ★『毛皮を着たヴィーナス』(種村季弘訳、河出文庫、河出書房新社、2004/06、amazon.co.jp) Venus im Pelz (1870) ★『残酷な女たち』(池田信雄+飯吉光夫訳、河出文庫、河出書房新社…

★『みすず』第47巻第3号、2005年4月号(みすず書房) ジル・ドゥルーズ「ザッヘル・マゾッホからマゾヒズムへ」(國分功一郎訳)は、訳者解題によると、雑誌Arguments, no.21 (Editions de Minuit, 1961) に掲載された、Gilles Deleuze, De Sacher Masoch au…

★『月刊百科』no.510、2005年4月号(平凡社) 特集「思い出のシングル盤1枚はこれ!」は、佐藤良明、市川陽、山本智志、細田正和の各氏によるシングル盤チョイス。同社より2005年01月に刊行された、かまち潤『永久保存版 20世紀ポップス名曲事典——1955〜1999…

大学新入生に贈るガイド

読書ガイドといえば、E-chikoさん(id:E-chiko)が2005年04月01日のエントリーで、書物/音楽/映画/美術ほかについてのガイド「大学新入生に贈るガイド」を編んでいる。 書物だけでも「人文科学」「自然科学」「社会科学」「資料」「マンガ」と、広範にわ…

他方、同時期に刊行された広島大学総合科学部101冊の本プロジェクト編『大学新入生に薦める101冊の本——Book guide』(岩波書店、2005/04、amazon.co.jp)は、「文理横断型の知を意識して全分野を網羅し,2000冊を超える重要書物をリストアップして,それを10…

その東大出版会から、『教養のためのブックガイド』(東京大学出版会、2005/03、amazon.co.jp)が刊行されている。帯には「ホメロスから舞城王太郎まで370冊の饗宴」との惹句が。中をざっと眺めてみたところ、読書のたのしみをヴァリエーション重視で陳列し…

★『UP』第34巻第4号、2005年4月号(東京大学出版会) 松浦寿輝氏の「アルチュセール、アーレント、パース」は、タイトルに掲げられた三人の評伝の読解をつうじて「環境との不適合に苦しんだ知性の劇」を垣間見るエッセイ。 人を不安にさせることのない『知』…

★『談』No.73(TASC、2005/03)#0342 『談』の最新号は「「いのち」のディレンマ」と題する特集で、広井良典(ひろい・よしのり, 1961- )氏、熊野純彦(くまの・すみひこ, 1958- )氏、小松美彦(こまつ・よしひこ, 1955- )氏のお三方が登場。 ・広井良典…

★廣野由美子『批評理論入門——『フランケンシュタイン』解剖講義』(中公新書1790、中央公論新社、2005/03、amazon.co.jp)#0341 京都大学大学院人間・環境学研究科で教鞭を執る廣野由美子(ひろの・ゆみこ, 1958- )氏による批評理論入門書。 メアリー・シェ…

★『ビリーのグッド・アドヴァイス』(田口卓臣訳、2005/03、amazon.co.jp)#0340 Billy Klüver, Billy's Good Advice 「アメリカ現代芸術のゴッドファーザー」ビリー・クルーヴァー(Billy Klüver, 1927-2004)のグッド・アドヴァイスを集めたブックレット。…

一画面に表示する日数を10日から5日に変更した。

★『en-taxi』No.09、SPRING 2005(扶桑社、2005/03、amazon.co.jp)#0339 大特集は「落語の覚悟——因果と漂白の讃歌」。福田和也氏が立川談志師匠と談春師匠を迎えた鼎談を皮切りに落語関連の文章があれこれと。このあたりは、他の文芸誌ではなかなか見られな…

★『ユリイカ』第37巻第4号、2005年04月号(青土社、amazon.co.jp) 「ブログ・ガイド100@2005」(『ユリイカ』2005年04月号、青土社)の「人文系」でご紹介したブログのひとつ、「成城トランスカレッジ!―人文系NEWS & COLUMN―」(原稿作成時は「成城トラン…

アテネフランセ文化センター(東京)の4月の上映作品は、「刑事(でか)まつり」。 §「1.主人公は刑事」「2.上映時間は10分を1秒でもこえぬこと」「3.最低でも1分につき1回はギャグをいれること」。これらの三つの規則に従って競作されるショート…

★『現代思想』第33巻第4号、2005年04月号(青土社、2005/03、amazon.co.jp)#0338 ☆特集=教育現場の変貌 『現代思想』最新号は「教育現場の変貌」と題する特集。 特集以外の連載は、高祖岩三郎氏*1による「ニューヨーク烈伝」の第五回「労働する身体〔ワー…